2024年04月20日( 土 )

【読者ご意見】山口FG・吉村会長への内部告発状について(3)社内人事

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 NetIB-Newsでは、読者のご意見を積極的に紹介し、議論の場を提供していきたい。
 今回は「山口FGの吉村猛会長に対する『内部告発状』を検証する」について寄せられたご意見を紹介する。

ご意見4

1,山口FGの女性を囲いながら仕事を進める社内風土

 個人的には田中耕三氏、吉村猛氏と似たような女性問題で話題になっていますが、企業風土として「女帝」のような文化が根付いているわけではないと信じたいです。支店ではお局様がいてなかなか逆らえないというような話は聞きますが、他の会社でもよくあるようなことでしょうし…。

 男女にかかわらず、鶴の一声のような人事はよくあります。吉村会長が支店で講話を行った際、若い行員の質問に大変喜んだらしいのですが、翌月からその若手は本部の花形部署に異動となりました。コツコツと実績を積み上げても評価されず、一発芸みたいなことで人事が決まったりするので、やる気を失う行員は増えています。実際、退職者は大幅に増えていますし。

 女性でいうと、不適切な関係というわけではないと思いますが、保険関係の子会社に厚遇されている女性(K)がいます。吉村会長に評価されて今のところにいると本人が自慢気に語っていたのを聞いたことがあるので、本部の人たちにとっては会長のお気に入りというのは大事なことなのでしょうね。この会社では、このKに気に入られるかどうかが大事らしく、嫌われてほかの部署に異動になった人や退職に追い込まれた人がたくさんいるようです。かなり陰湿で、あることないことを上司に吹き込んで上司との関係を悪くするのだと聞きました。信じる上司もどうかとは思いますが、吉村会長の名前を出されると強く出ることもできないのでしょうか。

 この子会社には中途採用の保険会社出身の人たちが何人かいたのですが、全員辞めてしまったらしいです。そのなかでも辞めた女性は、このKと当時の子会社役員によるパワハラを訴えたのですが、当時の子会社社長らによってもみ消されてしまったと聞きます。山口FGの隠ぺい体質はこんなところにも表れているのだと思います。

 Kは行員向けの研修で講師をしたりするのですが、銀行の保険販売を否定したりするので不愉快に思っている行員も多いです。Kに保険販売の実績があるのであれば説得力もあるのですが、銀行や保険ひろばにはもっと実績を上げている人がたくさんいると聞くし、なぜ特例で昇格できたりするのか不思議な話です。

2,「吉村チルドレン」

 総合企画部には皮肉も込めて「吉村チルドレン」と呼ばれる30代前半の若手が集まっていました。吉村氏が優秀だと思った若手を異動させたのですが、無理難題を押し付けられて嫌気がさし辞めていく若手が相次ぎました。何名かは転職先が福岡銀行というのだから笑えない話です。山口FGの優秀な若手を競合先に差し出しているようなものですから。

3.田中体制からの移行

 吉村氏というのは人事に長けた人物だと思います。田中体制の残党としてはワイエム証券社長(当時)の西原克彦氏がいたのですが、当時のFG役員で唯一の先輩行員であった梅本裕英副社長(当時)をワイエム証券に社長として送り込み、西原氏の退任への道筋を付けさせました。その梅本氏も西原氏の退任後は北九州銀行の取締役監査等委員に追いやられ、口うるさい先輩はいなくなりました。吉村氏に意見をいえる立場としては同期の久野耕一郎副社長がいるのですが、今回の人事でFGの取締役から外れ、山口銀行の会長となります。吉村氏との不仲も一因との噂もあります。これでFG、3銀行とも役員はすべて後輩になりました。

 3銀行の会社概要からは役員一覧の掲載もなくなりました。FG中心という吉村氏の意思の表れでもあるのでしょうが、現社長・椋梨氏では各銀行の頭取に意見をいうことすら難しい状況です。この誰にも主導権を渡さない院政も計算の内なのでしょう。実際、プレスリリース等の代表者名として記載されるのは会長・吉村猛氏。ここまで存在感のない上場企業の社長も珍しいのではないでしょうか。

 子会社に関しても、吉村氏はインタビューで原則40代とすると語ったことがありますが、
自分がコントロールしやすいからでしょう。気に入らないと子会社の社長でもすぐに替えてしまうので、数カ月で社長交代なんてことも起こっています。業績ではなく気に入られるか嫌われるかで子会社社長や支店長といった重要な人事が決まるのですから、顧客を見ずに内向きのご機嫌伺いが横行するわけです。

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