2024年04月24日( 水 )

【九州FG】肥銀が22年3月末までに20カ所の店舗網再編 まず熊本市と八代市の4カ所

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 九州フィナンシャルグループ(九州FG)傘下の肥後銀行(熊本市)は6月21日、熊本県内の支店、出張所各2カ所を10月と来年1月に既存店舗に移転統合すると発表した。急速なデジタル化に対応し顧客のニーズを汲み取るためという。

 九州FGが3月に公表した第3次中期経営計画(21年4月―24年3月)に基づく店舗再編の一環。肥後銀行は22年3月末までに20カ所ほどの店舗再編とコンサルティング営業拠点などへの機能見直しを進める。20カ所規模の店舗網再編は同行初。

 対象は熊本市の砂取出張所と横手支店、八代市の坂本出張所と八代市場支店。このうち砂取出張所と坂本出張所は10月18日、水前寺支店と八代駅前支店にそれぞれ移転統合する。坂本出張所は昨年7月、球磨川が氾濫した熊本豪雨で店舗が崩壊、すでに八代駅前支店で営業を続けているが、建物の被災状態が深刻なためそのまま移転統合する。横手支店と八代市場支店は来年1月17日、新町支店と八代支店にそれぞれ移転統合する。

 4支店・出張所の移転統合は、複数店舗を1つの店舗内で営業する「店舗内店舗方式」を採り、店番、店名、口座番号、通帳・証書、キャッシュカードはそのまま使える。店舗跡地の利活用をはじめATM(現金自動預払機)の継続設置や廃止した場合の代替方法などは引き続き検討する。

 第3次中期経営計画では、鹿児島銀行を合わせた九州FGの店舗体制見直しは3カ年間で60カ店規模としていた。

【南里 秀之】

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