2024年04月20日( 土 )

【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(32)~新福岡空港島(案)への高速道「新空港アクセス道」の検討

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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏

 新福岡空港への道路アクセスは、前回述べた鉄軌道と同様に、地下トンネルでのアクセスとする必要がある。

 その理由としては、橋梁でのアクセスにした場合、夏の台風や冬の大雪などの天候によって、通行規制が発生するリスクがあるためだ。現在の福岡高速道路(都市高)でも、毎年のように同様の事例が発生している。

 仮に新空港へのアクセスが橋梁となった場合、通行止めが発生すれば、空港が孤立してしまうことになる。そうした事態は避けねばなるまい。

 「新空港アクセス道」のトンネル線形は、九州自動車道・福岡ICに接続する福岡高速4号粕屋線の貝塚JCTから海側へ延長。箱崎ふ頭から地下へ潜り、博多湾の大深度地下で前回示した鉄軌道の「新空港アクセスライン」のトンネルに合流する約12kmとなる。

 

(つづく)


<プロフィール>
C&C21研究会 理事 下川 弘 氏下川 弘(しもかわ・ひろし)

1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。

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