2024年03月29日( 金 )

【みやき町「健幸長寿」のまちづくり(1)】健幸長寿をサポート、市村清記念メディカルコミュニティセンター

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
市村清記念メディカルコミュニティセンター
市村清記念メディカルコミュニティセンター

本格始動、健幸長寿のまちづくり

 町民の健康増進を図ることで、誰もが健やかで幸せに暮らせる「健幸長寿」のまちづくりを進める佐賀県みやき町。実現に向けて、2016年5月、同町は(株)ディーエイチシー、社会医療法人天神会との三者間で健康増進を目指す包括連携協定を締結。ポイントと健康食品・商品を交換可能な「健幸マイレージ制度」を導入し、町民の健康意識の向上や健康管理に役立てている。

 そして、21年6月、ついに健幸長寿のまちづくりの顔となる包括的交流拠点「市村清記念メディカルコミュニティセンター」(以下、メディカルセンター)がオープン。「ひとの健幸」「ちいきの健幸」「まちの健幸」という3つの健幸を目指し、同センター内では(医)幸伸会や(株)堺整骨院西などによる診療・施術サービスが提供される。また、地元みやき町の名産・特産品などを味わえるアンテナショップやレストラン、日々の体力づくりに役立つトレーニングジムや、ボールを使った軽体操などが楽しめる健康教室も営業するほか、託児スペースやプレゼンテーションルームなどのコミュニティエリアも整備。施設内の通路を通ってプールを楽しめる「北茂安B&G海洋センター」との行き来も可能で、誰もが気軽に普段使いできる、多世代交流型の施設となっている。

 開業日に開かれたオープニングセレモニーで、岡毅町長は「非常に良い施設で、みやき町運営のシンボル的な建物が完成しました。これから町民の方にはぜひ足を運んでいただき、『メディカルセンターに来ると楽しい』『いつの間にか健康になったな』と、そう感じてもらえる施設になるように努めてまいります」と強い決意を語った。

市村清記念メディカルコミュニティセンター内「Cafe&Gift-MIYAKIYA」(みやき町の魅力が詰まったアンテナショップ)
市村清記念メディカルコミュニティセンター内
「Cafe&Gift-MIYAKIYA」(みやき町の魅力が詰まったアンテナショップ)

官民一体での積極的なまちづくり

敷地内に新設・移転した筑邦銀行・長門石支店
敷地内に新設・移転した筑邦銀行・長門石支店

 メディカルセンターの総事業費は約23億8,900万円。財源には、ふるさと納税の寄付金が充てられた。また、施工は(株)栗山建設、(株)九州PFIクリエイト、(株)石橋建築事務所、(有)エフケイエンジニアリング、(有)古賀建築測量設計事務所で構成される「(株)メディカルみやき」が手がけている。

 敷地内には筑邦銀行・長門石支店が新設・移転しているほか、通りを挟んで向かい側には「西鉄ストア北茂安店」もあり、メディカルセンターには周辺施設との相乗効果の発揮が期待される。

 健幸長寿のまちづくりを進めるみやき町にとって、メディカルセンターの誕生は大きな転換点となる。地域コミュニティの核としての役割も担うメディカルセンターが、今後みやき町のまちづくりにどのような波及効果をもたらすのか、注目したい。

(つづく)

【内山 義之】


<INFORMATION>
市村清記念メディカルコミュニティセンター

所在地:佐賀県三養基郡みやき町大字白壁1074-3
概 要:S造2F、延床面積約5,300m2

(2)

月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?

福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。

記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。

企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。

ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)

関連キーワード

関連記事