2024年04月16日( 火 )

筑銀、福岡市内の4支店にシェア自転車サービスの駐輪場設置 ベンチャーと連携

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 筑邦銀行(久留米市)は、”赤い自転車”のシェアサービスを手がける「neuet(ニュート) (株)」(東京都千代田区)と連携し福岡市内の支店4カ所に計37台分の駐輪ポート(場)を置いた。自転車のシェアサービスの駐輪場を銀行の支店敷地に置くのは福岡県初、全国でも珍しいという。

筑邦銀行 福岡営業部
筑邦銀行 福岡営業部

 「ニュート」は2019年6月設立の福岡発ベンチャー。19年8月、フリーマーケットアプリ大手「メルカリ」子会社が福岡市で提供していた自転車のシェアサービス事業を承継、サービス名を「メルチャリ」から「チャリチャリ」に変えた。

 放置自転車の減少や自転車の市街地流入抑制、旅行者の回遊性向上などを目的に、福岡市が20年4月から共同事業として後押ししている。

 筑邦銀行は、事業の趣旨に共鳴し福岡市内の全6支店のうち4支店に駐輪ポートの設置を決めた。置くのは、福岡営業部(中央区高砂、16台)、博多支店(博多区東比恵、6台)、西新町支店(早良区城西、5台)、千早支店(東区千早、10台)。サービス開始は千早支店8月2日、残る3支店はすでに営業中。

 自転車は24時間借りられる。料金は1分6円。貸し出しから料金支払いまでスマホアプリを使う。

 ニュートは20年7月に名古屋市、9月に東京・浅草エリアに進出、サービスを提供する。
(株)QTnet、九州朝日放送(株)、名古屋テレビ放送(株)などが同社に資本参加している。

 筑邦銀行は「駐輪場を支店敷地に置くと、夜間の管理が難しいなどの課題があったが、消灯するなどの対策を講じることで折り合った。賃料は設置にともなう実費相当分をいただき、社会貢献したい」(企画グループ)と話している。

【南里 秀之】

関連記事