2021年12月05日( 日 )
by データ・マックス

山口FG吉村猛取締役、ご苦労さまでした(2)~山口FG総括

 「吉村猛取締役の代表取締役会長の解任、内部告発がなぜ成功したのか」を改めて取材し、検証した。

吉村氏が自爆した?

 複数の山口FG内部関係者(OB含む)は、吉村氏の代表取締役会長の解任と、内部告発の成功要因について、下記の通り述べている。

(1)今回の解任の成功要因

 「吉村氏が社外取締役で取締役会を固めたことに尽きると思います。山口FG取締役副社長ユニットCOOだった久野耕一郎氏(吉村氏の同期)も山口銀行の取締役会長として転出させ、内部からの取締役は子飼いの椋梨敬介(現・山口FG代表取締役社長兼CEO)とイエスマンの福田進(現・山口FG取締役監査等委員(常勤))としました。吉村氏は、この2人に寝首を掻かれることはないと油断していたのではないでしょうか。また、社外取締役は詳しい内部事情を知っているはずもなく、適当に対応しておけば良いという思いもあったはずです。吉村氏は、自らがつくった制度で足元をすくわれたようなものですね」

(2)内部告発の成功要因

 「内部告発は、絵を描いた首謀者がいるものと思われます。椋梨氏が動いたとは考えにくいため、吉村氏との不仲が噂されていた久野氏、調査委員会を差配している福田氏のどちらかの筋書きではないでしょうか。直近まで取締役会メンバーだった久野氏ということも考えられますが、いま主体的に動いている福田氏ではないかというのが我々の見立てです」

自作自演の内部告発状?

 関係者らは続けて、内部告発について以下のように語った。

封筒 イメージ 「最初にデータ・マックスに送られた内部告発状は自作自演ということも考えられます。この告発状で社外取締役を説得したと言われており、また調査委員会は、最初の告発状の内容に沿って動いています。シナリオがあったと考えれば辻褄が合うように感じます。この見立てが合っているのであれば、優秀なシナリオライターが内部告発の成功要因といえる気がします。データ・マックスとしては利用されてしまって悔しい思いは残るかもしれませんが・・・。ただ、ここまでの騒ぎとなるのは想定外だったのではないでしょうか。データ・マックスの取材力を甘く見ていたのかもしれません。最初の告発文以外の告発には、想定外のものも含まれていたはずです。次々と内部告発を誘発して、全国に醜態を晒してしまいました。中には吉村氏の問題以外(子会社でのパワハラや恣意的な人事、不公正な評価等)にも法令違反となる重い事項が含まれていますが、調査の対象外としているようです」

 上記分析について、追加の質問(1)~(3)を行った。関係者らの回答は以下の通り。

(1)自作自演したのは、元執行役員ですか。

 「(元執行役員とは)考えられなくはないですが、これまでの経緯を見ると久野氏か福田氏、あるいは山口銀行の現役取締役といった面子のような気がします。くだりの元執行役員には吉村氏を失脚させたいという執念はないと思いますので」

(2)シナリオライターとは、山口FG内部の者ですか。それとも第三者的存在の外部のプロですか。

 「おそらく内部だろうと思います。久野氏か福田氏と見ています。何人もが集団で結託して行ったというわけではないような気がします。疑心暗鬼が渦巻いている会社ですので」

(3)パワハラ、恣意的人事、不公平な評価などは、吉村氏以外にも役員と幹部が行っていたということですか。

 「パワハラは、もはやこの会社の文化ですね。いたるところで見られます。保険関連の子会社((株)ワイエムライフプランニング)での(従業員を)退職にまで追い込んだパワハラとその揉み消しを記事にされていましたが、他の部署でも起こっています。現・常務執行役員人事・総務統括本部長の吉中大輔氏主導の人件費カット(恣意的な人事評価操作、強制的な残業禁止)もパワハラのようなものです。吉村氏の意向もありますが、忖度して勝手に動く連中もいるため、もはや恐怖政治が会社の文化になっています。叩けば埃はいくらでも出てきますよ」

(つづく)

【特別取材班】

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(3)

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