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2021年08月21日 06:00

山口FG吉村猛取締役、ご苦労さまでした(5)「改革派・地方銀行のトップ」の裏側

 独断での新銀行設立の画策、そして愛人との会社私物化・公私混同が明るみになった山口フィナンシャルグループ(以下、山口FG)・吉村猛取締役。吉村氏は本当に「改革派・地方銀行のトップ」だったのか?

リーダーの才覚なし

山口フィナンシャルグループ 地元の経済アナリストは、吉村氏の能力について下記の通り断じた。

 「吉村氏には、リーダー・経営者としての才覚はなかったですね。吉村氏は東京大学経済学部卒。東大卒なら官僚か、中央の名だたる企業へ進むケースがほとんどですが、吉村氏は山口銀行に進みました。吉村氏本人が望んだかどうかは不明ですが・・・。

 山口への深い愛情があり、心から地域経済発展に貢献したかったのか、あるいは官僚や中央のメジャー企業に進むことができず、本意ではない山口銀行に入行したのか(その理由は分かりません)。いずれにせよ、山口銀行徳山支店長時代に第一生命(株)・正下文子氏の活動をサポートし、さらに頭取、山口FGのトップに就いてから、傍若無人な行いをしたことは、経営者そして人間の品格がなかったことを露わにしました。

 メガ銀、地銀問わず東大卒の頭取・リーダーは多数存在しました。全員とは言いませんが、ほとんどは適切に仕事をしました。キャラクターはワンマン、冷徹などさまざまですが、彼らは、使命感をもって経営し、自分の欲得を優先することなく、バンカーとしての矜恃をもって、経済界発展のために尽力しました。プライベートは知りませんが、経営者としての品格がありました。

 それに対して吉村氏は、自身の欲得に溺れ、経営者としての使命感が欠落していました。残念ながら、遅かれ早かれ代表から退くことになったでしょう。有能な若手人材が次々と山口FGそして山口銀行から去って、他行へ転じたと聞いています。吉村氏のようなレベルの低い経営者に、見切りをつけたのでしょう」

 吉村氏に見られたのは、専横的な経営、パワハラ、愛人との公私混同、お手盛り人事。もし、吉村氏がバンカーとして誰もが認める実績をつくり、地域経済界に尽力していれば、上記の傍若無人ぶりが世の中に露呈することはなかっただろう。単にお金を貸すだけの存在としてではなく、産業振興などほかとは異なった事業展開で地場銀行としての存在感を示そうとしたことは理解できる。吉村氏の前に君臨した田中耕三氏を超えた存在になりたかったのだろう。しかし、田中氏を超える前に吉村氏の権勢は、あっけなく失われてしまった。

血の入れ替えか、他行との合併

 「吉村氏は、社内でほとんど見かけないですね。会社に出てきても、やることがないのでしょう。武士の情けで取締役には置いてもらっていますが、もう過去の人物です。吉村氏に付いていく人物などいませんよ。代表権のない取締役などに用はないですから。吉村氏に取り立ててもらい吉村氏の威光で役員にしてもらった連中も、吉村氏に忠誠心などありません。なぜなら、吉村氏の専横経営に利用されだけですから」(前出の山口FG内部関係者)

 吉村氏の愛人もすでに同社本部を追われ、「東京の取引関係の会社へ出向していますよ。そのうち、彼女も出向先そして山口FGからお払い箱になるでしょう。彼女は無能であり、吉村氏の威光があったから、“好い目”ができたのです」(同山口FG内部関係者)

 山口FGは現在、椋梨敬介代表取締役社長兼CEOの体制だ。「椋梨氏もパワハラで有名です。能力も人徳もありません。椋梨氏には社内改革はできません。今の山口FGの役員らは事なかれ主義者ばかりで、自分の保身のみ(を考えているの)です」(同山口FG内部関係者)と山口FGの前途は多難だ。

 山口FGおよび山口銀行はじめグループ企業が生き残るには、ガバナンス強化が急務であるが、それは現在の社内の役員では実行は厳しいとの評だ。以下の2つを実施すれば、山口FGをはじめとするグループ企業は存続できると考えられる。

(1)社内の取締役と執行役員を一掃し、外部から人材を登用する。
(2)(株)福岡フィナンシャルグループか(株)西日本フィナンシャルホールディングスのいずれかの傘下に吸収合併される。

 山口FGは現体制のままでは、何ら変わることなく、足の引っ張り合いが再び勃発する。一部では吉村氏が復権すると言われているが、その可能性はない。万が一、吉村氏が復権しようものなら、山口FGの命運は尽きる。我欲のみのリーダーを誰が信じるだろうか。すでに失墜している取引先と顧客からの信用は、ゼロになる。よって、生き残る方法は上記2つのみだ。今後の動向に注目が集まっている。

(了)

【特別取材班】

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