2024年04月24日( 水 )

【読者からの投稿】横浜市長選「信なくば立たず」~当然の結果に

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 昨日行われた横浜市長選挙は、当然の結果だったと思います。「信なくば立たず」(政治は国民の信頼がなければ成り立たない)だからです。

 孔子は、政治を行う上で大切なものとして軍備・食糧・民衆の信頼の3つを挙げ、なかでも重要なのが信頼であると説いています。

 感染爆発→医療崩壊の根本原因は、専門家の意見を無視して五輪を開催し、半面では国民に自粛要請、この矛盾が気の緩みを生み、人流増加に至ったと思っています。

 恐怖のラムダ株など、政府にとって都合の悪い情報は隠蔽しました。与党政治家の緊急事態宣言下での飲酒、派閥パーティーと政府の役人らも自粛破りの飲酒のオンパレードです。

 100年から1,000年もの歴史がある庶民の楽しみである夏祭りは、人流増加の恐れから中止に追い込まれました。感染拡大は「馬鹿な連中(衆愚)が飲み歩いたり旅行に行ったり」するからだというコメントも多いですが、こんな政府の「トップリーダー」が笛を吹いて号令をかけようとも、振り向く国民が多くなかった結果です。まさに「信なくば立たず」です!

 また分別ある国民が多数だったら、自公はとっくに政権から転落していると思っています。つまり菅総理は「衆愚政治≒民主主義」を見誤ったということでしょう。まさに「政治家失格」です。

この結果は、IR誘致へのNOだけではない。この結果は、菅政権へのNOである。
この結果は、反科学主義へのNOである。
この結果は、国民や専門家の意見をスルーして暴走することへのNOである。
この結果は、パラリンピック強行へのNOである。
この結果は、学校連携観戦強行へのNOである。
この結果は、原則自宅療養の方針へのNOである。

 これらの結果を踏まえ、菅政権が以上のことを悔い改めて速やかに方針転換しない限り、自公は衆議院選で必ず大敗すると考えています。立憲民主党と共産党の思想を持つ市長が(横浜市長選で)誕生した結果がどうなるか?楽しみであります。

 自民党に対する批判票が集まり、千葉県も立憲民主党系の知事が誕生しています。埼玉県も旧民主党系知事である。いずれも、感染拡大を防止できていません。接種券の配布は遅れ、国の集団接種には、参加さえできなかった。野球場には観客を入れ、イベントは普通に開催されている。

 メディアの世論操作報道により、非難の矛先が政権に向いているが、法律では感染症対策は、自治体が主導とあります。地方分権重視のため、国は自治体を指導することはできません。だから、感染拡大当初から、各知事の能力が問われてきたのです。菅総理の肩を持つ訳でありませんが、この点を忘れていますね!

 コロナを利用してメディアが無責任に政府批判を繰り返し報道し、世論操作をしようが、それは視聴率確保の営利主義なだけ、と国民は冷静にとらえています。しかし、旧民主党政権のときの混乱だけは、二度と繰り返してはならない、と肝に銘じなければならないと思います。

 恩人の息子にこの仕打ち、菅義偉氏の骨を拾ってくれる人はいなさそうです。しかし、これだけの大敗は、公明党(創価学会)も菅政権を見捨てたということなのです。

 菅氏の恩人・小此木彦三郎氏のご子息小此木八郎氏が秒殺で完敗。菅氏自身、横浜市議から国政に進出しての固い地盤なはずなのにこの人気のなさ!

 しかし、永田町では二階氏・石破氏・小泉進次郎氏がこぞって菅氏を支持し、河合夫妻の買収事件にからみ菅氏は、ライバル3A(麻生氏・安倍氏・甘利氏)の弱みを握っているとの情報があります。これが表に出たら・・・です。

 菅氏は、水面下での永田町の暗闘や権力闘争には強そうだけど、国のトップになり、国民に対しリーダーシップを発揮するような政治家ではありません。長年支持してくれた「ハマのドン」藤木氏にも見捨てられ、地元民にも人気がない、菅氏の実像がまた全国民が知るところとなった選挙だったと思います。

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