「決して夢物語ではない」――県の調査で接続実現に向けて大きな一歩
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福岡市地下鉄福岡空港線・JR九州長者原駅 接続促進期成会 会長
篠栗町長 三浦 正 氏20年・30年先を見据え、東部エリアの将来のために
――接続が実現した場合、篠栗町内の開発にはどのような影響があると考えていますか。
三浦 篠栗町は、福岡都市圏に属する糟屋郡内では最も東に位置し、八木山峠を挟んで筑豊エリアと隣接している町です。都市開発は町域の西側にあたる平野部に集中して進んでいますが、農地などの市街化調整区域も多いほか、東の山間部にも開発余地が多く残されています。福岡都市圏のなかでも、まだまだ伸び代があるポテンシャルの高い町だと考えています。
今回の接続が実現したとしても、新ルートが篠栗町内を通るわけではありませんから、沿線での開発が直接的に進むとは考えていません。ただし、これから22年度に「篠栗町都市計画マスタープラン」の中間見直しを進めていきますが、県が進める基礎調査の結果次第では、福北ゆたか線と福岡市地下鉄の接続を前提としたうえで、都市計画マスタープランの改訂を行っていく必要が出てくると考えています。都市圏全体を見据えながら、そのなかで篠栗町はどのような役割を担っていくべきか――。それにきちんと応えられるような都市づくりを、これから進めていかなければなりません。
――最後に、期成会会長として、そして篠栗町長として、接続の実現に向けての期待の声をお聞かせください。
三浦 先ほどお話しましたが、都市の中心部と周辺とを結ぶ複数のルートの存在は、都市圏全体の発展において重要です。ルート沿線の開発を促すのはもちろんのこと、交通交雑の緩和や、災害時のリダンダンシーの確保など、さまざまな恩恵をもたらします。これから20年先になるのか、あるいは30年先になるのかはわかりませんが、都市圏東部に位置する糟屋郡エリアや筑豊エリアの将来を考えていくうえで、接続の実現は必要不可欠なものだと考えています。決して「夢物語」などではないと思いますし、これからも期成会をはじめ、関係する皆が一丸となって、ぜひ実現に漕ぎ着けていきたいと思います。
(了)
【坂田 憲治】
<プロフィール>
三浦 正(みうら・ただし)
1954年生まれ。福岡高校から九州大学に進学。大学卒業後に福岡銀行に入行し、主に人事畑を歩む。50歳を機に退職後、2004年11月に篠栗町長に立候補して初当選。現在5期目。- 1
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