【伊都便り】サイクルツーリズムで体感する糸島時間、E-BIKEで自分だけの体験を
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(一社)糸島半島エコツーリズム協会
代表理事 日隈 優輔 氏糸島観光に新しい楽しみ方を
――まずは、協会設立の経緯をお聞かせください。
日隈 豊かな自然が生み出す景観を楽しみつつ、オシャレなカフェや飲食店に立ち寄り、山海の幸を堪能する。これが、糸島観光の醍醐味になっています。とくにカフェや飲食店の訴求力は、SNSを介した口コミ効果もあって抜群です。ただし、それだけでは糸島の魅力を十分に伝えることはできません。
そこで糸島を舞台に、サイクリングやマリンスポーツ、シャワークライミング、ヨガなどのアクティビティを楽しみながら、さまざまな人が集まれる交流拠点をつくろうと考えました。その活動主体として誕生したのが、当協会です。創設メンバーのなかには、ヨガ・ピラティスの専門家から、保育園の経営者、そして私のような自転車競技の元プロ選手などがいます。それぞれのメンバーが得意分野で力を発揮し合うことで、当協会の活動にも特色が生まれています。
――現在の取り組みとしては、どのようなものがありますか。
日隈 現在は契約する農園を当協会の会員さま限定で開放し、野菜の収穫などの農業体験を試行しています。当協会も20年9月の設立から1年、間もなくE-BIKEレンタル事業も本格始動します。アクティビティビギナーの方のなかには、参入ハードルが高く、基礎を学ぶだけで1日が終わってしまうというイメージをもたれている方もいます。当協会では、誰もがアクティビティを楽しみながら糸島の魅力を体感できる仕組みづくりを進めていますので、アクティビティ初体験と糸島観光を同時に味わいたいという方には、ぜひ当協会のサービスを利用していただきたいですね。
――(株)raise(レイズ)との相乗効果の発揮にも期待できそうですね。
日隈 レイズでは「すべての人に小さな冒険を」のスローガンの下、主にサイクルツーリズム(※)のコンサルティング事業を展開しています。今年3月に設立したばかりですが、熊本、長崎を舞台に、自転車でめぐる観光コースの提案を任せていただきました。ツアーといっても、私たちが考えた内容をたどっていくというものではなく、参加してくださる皆さんと一緒に、楽しみながらつくり上げていく感覚です。このほかにも、サイクルイベントの企画・開催、若手自転車競技選手の海外遠征サポート(GRP)なども行っています。
※サイクルツーリズム:自転車を活用した観光の総称。健康増進への寄与や、地域の景勝地をゆったりしたペースで回れるなどの利点があり、地方創生の手段としても注目されている。
【立野 夏海】
<プロフィール>
日隈 優輔(ひぐま・ゆうすけ)
福岡生まれ。20歳で自転車競技を始め、22歳で渡欧。仏のアマチュアチームに所属しながら、世界中のレースを転戦。渡欧2年目でグランプリシャンタルピア(UCI2-2)においてプロカテゴリー初優勝。その後、プロ契約選手として活躍。(一社)美祢市観光協会元理事(2019年7月~20年9月)も務め上げた。- 1
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