2021年12月07日( 火 )
by データ・マックス

【スクープ続報】保守分裂の福岡5区・栗原渉県議にヤミ献金疑惑 3,000万円を現金で授受

当初は1億円渡す予定だった~同席した関係者が証言

左:福岡5区で出馬する予定の、栗原渉・福岡県議/右:矢西建設のオーナー、西川貞紀氏
左:福岡5区で出馬する予定の、栗原渉・福岡県議
右:矢西建設のオーナー、西川貞紀氏
現金3千万円が引き出された、西日本シティ銀行渡辺通支店(中央区清川)
現金3千万円が引き出された、
西日本シティ銀行渡辺通支店(中央区清川)

 次期衆院選の福岡5区で立候補が予定されている、自民党所属の福岡県議会議員で元福岡県議会議長の栗原渉氏(56)が昨年11月、福岡市内の企業経営者から現金3,000万円を受け取っていた疑惑が浮上した。現金授受の現場に同席した関係者3人が証言したもの。福岡県警が関係者の調べを進めている。

 同席した関係者らの話をまとめると、栗原氏は昨年11月11日の午後4時ごろ、福岡市中央区内の商業ビル「サンセルコ」にあった東亜商事(株)の事務所内で、福岡市早良区の土木・建築業者「矢西建設(株)」のオーナー、西川貞紀氏が用意した現金3,000万円を受け取り、西川氏が準備した黒い鞄に現金を移し替えて持ち帰ったという。

 西川氏は東亜商事の持株会社「西川ホールディングス」の代表を務めている。同席した関係者によると西川氏は当初、現金1億円を福岡銀行の口座から引き出して栗原氏に渡す予定だったが、同行から「現金を用意できない」と回答があったため、急遽、東亜商事が西日本シティ銀行に持つ銀行口座から引き出したという。現金は東亜商事の役員と社員が西日本シティ銀行渡辺通支店で引き出し、帯封のついた現金を紙袋に詰めて東亜商事の事務所に持ち帰っていた。

昨年11月11日に3千万円が引き出された履歴が残る、東亜商事の口座
昨年11月11日に3千万円が引き出された履歴が残る、東亜商事の口座
現金授受現場の再現図
現金授受現場の再現図

栗原氏は昨年11月まで疑惑企業の監査役

東亜商事の事務所跡。 事務所は今年4月に移転しており、人影はない
東亜商事の事務所跡。 事務所は今年4月に移転しており、人影はない
現金授受の現場に居合わせた関係者が、栗原氏から渡された名刺
現金授受の現場に居合わせた関係者が、
栗原氏から渡された名刺

 栗原氏はデータ・マックスの取材に対し、「記録によると、11月11日は午後3時まで某県議の事務所にいて、その後は夜須地区であいさつまわりをしていた。現金を受け取ったことはない。東亜商事の事務所やサンセルコに行ったこともない」と話している。現金授受が行われた同日午後4時前後にどこに居たのかについては「確認できない」という。

 東亜商事は昨年3月23日に設立され、今年4月には本店を早良区内の矢西建設と同じ住所に移している。栗原氏は東亜商事の設立当初から監査役を務めており、現金を受け取ったとされる11月11日の6日後(11月17日)に監査役を辞任していた。栗原氏によると東亜商事から役員報酬は受け取っておらず、西川氏とは、栗原氏が太田誠一元農水相(75/2011年に政界引退)の秘書を務めていたころに知り合って以来のつきあいだという。

 今年4月、東亜商事の代表は横領容疑で逮捕歴などのある藤堂信太郎氏に変更され、栗原氏の後任の監査役には藤堂信太郎氏の母親で中洲の高級クラブ「ロイヤルボックス」の代表を務める藤堂和子氏が就任している。

【特別取材班】

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