2021年12月08日( 水 )
by データ・マックス

山口FGの吉村猛取締役の辞任勧告を検証する (1)

 山口フィナンシャルグループ(以下、FG)は、【文書1】の通り、10月14日、「社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ」を発表した。

 調査報告書は、吉村猛取締役(前代表取締役会兼CEO)の「新銀行設立にかかる案件の推進」に関する調査結果を取りまとめている。調査報告書は7月26日付と9月30日付の2部となっている。

【表1】は山口FGの役員推移表である。
~この表から見えるもの~
◆2019年6月の山口FGの役員は10名のうち、以下の通り、社内取締役は6名で社外取締役は4名だった。
(1)社内取締役(6名)
・代表取締役社長グループCEO    吉村猛(山口銀行会長)
・取締役副社長       梅本裕英
・常務取締役          神田一成(山口銀行頭取)
・    〃                小田宏史(もみじ銀行頭取)
・    〃                嘉藤晃玉(北九州銀行頭取)
・取締役                福田進(監査等委員)
(2)社外取締役(4名)
・取締役                楠正夫(トクヤマ代表取締役会長執行役員)
・取締役                田村浩章(宇部興産相談役)
・取締役                佃和夫(三菱重工業特別顧問)
・取締役                国政道明(弁護士/国政法律事務所)

◆2019年6月には社内取締役は6名だったが、20年6月の社内取締役は4名と2名減少し、社外取締役は6名。
・21年6月の社内取締役は1名減って、吉村代表取締役会長グループCEO、椋梨敬介代表取締役社長COO、福田進取締役(監査等委員)の3名となった。

<まとめ>
 吉村代表取締役会長グループCEOは、山口FGで絶対的な地位を確立するために、社内取締役3名、社外取締役7名体制とした。しかし、21年6月の株主総会後の臨時取締役会で自身の再選を提案したものの、9名の反対で取締役に降格されるというクーデターに遭遇。さらに現在は、山口FGより取締役辞任の勧告を受けている。次回から、取締役辞任の勧告に至った調査報告書を検証していくことにしたい。

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【文書1】「社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ」
(文書1-前半部分)
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【文書1】「社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ」
(文書1-後半部分)
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 (つづく)

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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