2022年08月11日( 木 )
by データ・マックス

山口FGの吉村猛取締役の辞任勧告を検証する(8)

 山口フィナンシャルグループ(FG)が10月14日に発表した吉村猛前代表取締役会長兼CEOに対する「社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ」によると、調査報告書のなかで吉村氏に対する以下の7つの告発事項を公開し、取締役の辞任を勧告している。今回は「(7)不適切な女性関係」を検証する。

(1)第一生命保険事業への関与
(2)地方創生プロジェクトの失敗~独断専行
(3)ワイエムライフプランニングの失敗
(4)行員軽視、蔑視の姿
(5)外資系経営コンサルタントとの癒着
(6)業績の悪化
(7)不適切な女性関係

「不適切な女性関係」について

 告発された吉村氏の各行為は事実と考えられるため、取締役会は直ちに真相解明のための調査に着手すべきである。

 さらに、吉村氏は個人的スキャンダルの火種も抱えている。それは、女性行員Aさんとの特別な関係が取りざたされていることである。

 吉村氏はAさんを東京勤務に異動させ、東京出張のたびに密会を重ねていたようだ。既に吉村夫人はそのことを知り、下関の自宅を去り、別居状態にあると言われている。また、この愛人関係は山口銀行内で広く知れわたり、多くの行員、特に女性行員は眉をひそめている。

 調査結果を要約すると、以下の3点となる。

 (1)「取りざたされている」との「風評」の類であり、調査委員会で取り上げる事項とは認めがたいとしている。

 (2)人事総務統括本部長に対するヒアリングでは、Aさんの異動は吉村氏の指示ではなく、通常の異動と認められるとしている。

 (3)Aさんの待遇は、同期入社社員と比べて特段上位に抜擢されたと認められず、吉村氏が不当な情実人事を行った事実は認められないとしている。

「適切性に欠けていた」

 適切性評価は吉村氏について、「上記の『風評』が一定程度存在したことが認められるところ、そのような『風評』が消え去るように、何らかの措置を講じたり、言動に努めたりすることは、経営トップとして当然の対応である。吉村氏がそのような措置・言動を明示的に行ったとは認められず、この点において、適切性に欠けていたと言わざるを得ない」としている。

 「Aさんに確認したかったが、怖くて聞くことができなかった」というのが本音であり、真相のようだ。

告発事項(7) 不適切な女性関係

出典:山口FG「社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ」より抜粋
出典:山口FG「社内調査本部による調査報告書と今後の対応方針に関するお知らせ」より抜粋

(了)

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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