2024年04月19日( 金 )

福岡市政、耳より2篇

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調たかし氏は拾い物・人気上がり

 自民党福岡市議員団のあるベテラン議員が、ほくそ笑んでいる。「我が同志の1人が調市議を自民党へ強力に勧誘したが、同じ議員組織の仲間になって驚いた。彼と比較して、これだけしっかりした若手政治家は自民党内ではいないな。今から4年間苦労を積めば、必ず若手ナンバー1に成長する。楽しみな人材が転がってきたものだ」と。
 調たかし氏は、民主党内でも際立った存在であったが、この自民党のベテランが褒め称えるとは、自民党若手議員にはロクな奴がいないという証なのか!!

 別の長老は、「中央区選出の田中慎介氏までいただけたら、民主党市議団も骨抜き可能である」と喝破する。裏を返すと、江藤・栃木民主党古参市議の老害が目立ち、若手民主党市議たちの鬱積が充満しているということか――。
 民主党若手市議団!!老害追放の意地を示しなさい。

森英鷹前議長の権威失墜

 自民党市議団のなかでは、「森英鷹前市議会議長が2期議長就任にこだわらなければ、まだ権勢を保てていたのに」と悔やむ声が高まっている。

 4年前は、自民党若手市議たちにも人気が集まったのは事実である。
 ところが2年前、慣例を破って『2期4年議長』に執念を燃やした。かつて山崎広太郎氏(元福岡市市長)が、2期4年市議会議長を務めた実績はある。別に、この山崎氏を真似しようと議長ポストに執着したとは思われない。
 自民党市議団のある議員の指摘が、核心を突いている。「森氏は最初、反高島市長の立場でいた。ところが、いつの間にか親高島市長に変節した。そうなると、高島市長と対等に市議会議長としての扱いを受けることになる。この居心地良いポストを手放したくなくなったのさ」と解説する。
 人事選択のミスは、致命的になる。2期4年の議長に執着したことで、森氏に対する若手の信頼感が一挙に粉砕されてしまい、人心掌握が不可能となった。良き同志の伊藤氏も落選してしまい、支援団の動き次第では、次期の立候補も流動的という見方も流れている。

 

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