2024年04月20日( 土 )

韓国人留学生は「教会通い」が人気!?

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 日本のみならず、欧米圏など世界主要国の大学や大学院に留学している韓国人だが、留学生には独特の悩みや行動があるという。ある韓国人留学生は、「欧米系の大学では、中国人留学生は数も多く『華人ネットワーク』を作り、小集団として和気あいあいと過ごす。日本人は、数は少ないが、どの国の人とも仲良くできる。韓国人は個性が強く、群れたがらないため『浮く』傾向にある。母国では親や教師から『人を蹴落としてでもトップになれ』といった教育を受けてきたために、そこから脱却できず、共同生活においても協調するということが少ない。相手にしてもらえる人が少なく『孤立』することが多い」と話す。

20150629_007 韓国国内では就職率が厳しく、海外留学を経て母国に帰っても、就職先は容易に見つからない。留学先の国でそのまま企業への就職を目指すものの、現地でネットワークをうまく作ることができず、外国人枠はネットワークに馴染み溶け込む傾向の強い「中国人」に取られてしまうのも韓国人留学生の悩みだという。

 そんななか、韓国人留学生によく見られる行動の特徴として「教会通い」が挙げられるという。欧米諸国の教会は、韓国系のキリスト教徒も多く、韓国系ネットワークも発達しているそうだ。「異国での心の悩み」も抱えるなか、教会の牧師や関係者らと人間関係を築き、就職や居住に関する悩みをクリアできるということもあるという。

 韓国人事情通は、「韓国人も、日本人留学生と同様に『ホームシック』になることがある。しかし、日本人と違い、韓国人の場合は、周囲から『助けてもらえない』傾向が強い。内心は『日本人コミュニティに入りたい』と考えている来日留学生も少なくないようだが、日本人もシャイなため、なかなか心の通った接点が持てない。海外で『個』の力を高めることも必要だが、受けてきた教育の偏りを顧みるなどしながら、韓国人自身も周囲に迎合することを身につけなければならない」と話している。

 

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