2024年04月24日( 水 )

西日本シティ銀行内部事情、常務が募金強要?(番外編)~金融関係出身者の見解

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nisisitexi 西日本シティ銀行の常務執行役員2名が、自分たちの出身大学の創立100周年記念事業にあたって寄付のお願いを行員に強要しているとの内部行員からの告発が、データ・マックスに寄せられたという。そのため、データ・マックスでは特別取材班を編成。同行支部長・副支部長を務める常務執行役員2名に問い合わせたところ、2人とも寄付のお願いをしたことを否定せず、うち1人は「募金に関してはやりすぎた感がある」と述べたと言う。

 またお願いのほかに、同窓生に送られた「同窓会会員の皆さまへ」という文書では、西日本シティ銀行がその大学のメインバンクであることや、同窓会のなかで同行支部が最大であること、同行にとって産学連携協定第1号という「とくに親密な関係」であることなども併記されていたと言う。
 筆者が100周年に該当する大学を調査したところ、その大学とは福岡の名門私立の西南学院大学だと思われる。

 西日本シティ銀行の常務が部下行員に寄付を要請した背景には、西南大学の出身者は銀行など多くの金融機関に就職しているが、メインバンクの西日本シティ銀行としては、寄付金額がそれらの銀行の支部に負けることは絶対にあってはならないとの思いが、そのような行為に走らせたものと思われる。
 大学の同窓ということは、出世につながる大きな絆はあるが、それを逆手にとって寄付を強請する行為は、断じて許されるものではない。

 この件で、NetIBへの当該記事へのアクセスが急増しているという。データ・マックス特別取材班のさらなる原因追求により、今後このようなことが二度と起きないよう、筆者も金融関係出身者の1人として切に望むものである。また他の銀行関係者も「他山の石」として、この警鐘を真摯に受け止めてほしいものだ。

【北山 譲】

 

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