台湾便、増便ラッシュ
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台湾系の航空会社・中華航空は、10月末から福岡と台湾南部・高雄を結ぶ直行便を開設する。月曜と木曜の週2便で、出発時刻は福岡発が午後1時40分、高雄発は朝9時5分。主な顧客ターゲットは、台湾南部から九州を観光で訪れる「インバウンド」旅行客だが、台湾南部観光が目的の日本人旅行客にとっても、使い勝手は良さそうだ。
一方、日本のスカイネットアジア航空は、初の国際線チャーター便を、10月から宮崎~高雄間で運航すると発表した。宮崎空港からは中華航空が台北便を週3往復運航しており、スカイネット社は、飽和状態にある台北空港を回避し高雄と結ぶことで、後の定期便への手応えを図りたいところだ。宮崎発のツアーとして、高雄3泊4日・約9万円から販売している。
九州のみならず、全国的に「台湾便」増便が相次いでいる。10月に、中華航空が関西~台南線の運航を開始。那覇はマンダリン航空が「台中線」、バニラエアは成田~高雄便を開設した。日本各社が、飽和状態にある台北(桃園、松山)以外の、規模が大きいとは言えない台中、台南、高雄の空港を利用した直航便を活用している。台湾新幹線の開通で、台湾国内空港は減便が相次ぎ、一時は閑古鳥が鳴いたが、大陸や日本との直行便の増加で、再び活性化が図られている。
総領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「気候温暖な台湾南部には高雄をはじめ、屏東、恒春、台南など様々な観光スポットがある。自然豊かで風情溢れるスポットが沢山ある。九州の皆さんに、台湾の魅力を多く味わって欲しい」と期待を寄せている。
【杉本 尚丈】
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