2024年04月19日( 金 )

アビスパ 天皇杯2回戦の見どころ

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avispa J2のアビスパ福岡は、9月5日にヤマハスタジアムで第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦、ジュビロ磐田と対戦する。同じJ2同士の戦いは、注目が集まる。

 アビスパは、アウェーでの戦いになる。リーグ戦においての磐田との対戦は、2戦2勝(1-0、2-0)で2試合とも零封している。現在リーグ戦2位の磐田は、代表クラスの選手を数名所属するなど、「客観的に見ると、ジュビロ磐田が戦力は上」(Jリーグ関係者)としながらも、アビスパ優勢としている。

 磐田は、1回戦の北陸大学戦はリーグ戦のメンバーと総入れ替えでの先発で挑んでいる。今回のアビスパとの試合でも「主力より控え選手中心のメンバーではないか」(サッカー関係者)とされる。その上でアビスパの優勢は変わらないが、油断は禁物である。今期3度目の対戦。磐田側から見ると、3連敗は阻止したいところであろう。アウェーのアドバンテージを活かしながら、「失うものはない」という心意気で、積極的な攻撃型のサッカーを展開してくるのではないか。

 アビスパは、リーグ戦と同様、ほぼ主力主体のメンバー構成で挑みそうである。第30節(8月23日)ファジアーノ岡山との対戦では、苦杯をなめたが7月後半からコンディションは上昇傾向である。堅く献身的な守備と、試合状況に応じたバリエーションの豊富な攻撃は、柔軟性を増している。その裏づけとなっているのは、どのチームよりも多く走り、身体を寄せるなどのハードワークである。アビスパの今期の生命線であるハードワークがあるからこそ、現在の成果を生んでいる。

 アビスパの試合をスタジアムで観戦したあるスポンサー企業の関係者は、「アビスパさんの試合はエキサイティングでワクワクします。サッカーの専門知識はありませんが、フィールドでハードワークされている選手の皆さんが印象的です。試合の勝敗もさることながら、あのハードワークを見ると勝ち負け関わらず応援したくなりますよ」という評。また「選手の皆さんの献身的なハードワークを見せてくれて、われわれサラリーマンももっとハードに働かねばと、良い刺激を受けております」とコメントするスポンサー企業の社員もいる。

 現在のアビスパの戦績と同様に、選手のフィールドでのパフォーマンスが、観戦者の心をとらえて、アビスパのサポートが日増しに拡大してきていることがわかる。スポンサー・サポーターとクラブが一体となって地域を活性している。
 強豪の磐田に勝利して、リーグ戦同様、天皇杯のタイトルも視野に入れてもらいたい。

【河原 清明】

 

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