2024年04月20日( 土 )

アビスパJ1昇格プレーオフへ

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avispa (1)J2のアビスパ福岡は11月23日(月・祝)、2015明治安田生命J2リーグ第42節リーグ最終戦で、FC岐阜と、アウェーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場で対戦した。結果は、4-1で勝利。J1自動昇格かと思われたが、2位のジュビロ磐田が大分トリニータに2-1で勝利し、磐田がJ1昇格となった。アビスパは、24勝8敗10分勝点82と磐田と同じ数字であったものの、得失点差(磐田29、アビスパ26)で惜しくもアビスパのJ1自動昇格は実現しなかった。本当に惜しいとしか言いようがない。

 試合は、13分MF城後寿選手の先制点、71分FWウェリントン選手、73分城後選手、77分ウェリントン選手と得点を決めての快勝。35節(10月5日)のセレッソ大阪戦から8連勝でリーグ戦を締めくくった。8連勝(31節から12試合敗戦なし)は、賞賛に値する。井原正巳監督の試合後のコメントで「今年1年、選手たちがどういう状況であっても勝利を追い続けて、攻守にわたってハードワークをこなし、全員が役割を全うするというサッカーをやった結果かなと思っています」と述べている通り、リーグ戦開幕から一貫して全員で攻めて、守るそして走り勝つというハードワークを徹底して実践したことが、リーグ戦3位という優秀な成績を残せた大きな要因である。その支えとなったのは、井原監督とコーチングスタッフそして現場の強化スタッフのトレーニングのサポートと綿密な準備力、クラブフロントの献身的な活動─ホームゲームでのバラエティに富んだイベントの企画と開催、ホームタウン活動だ。また、そして1,000社を超えるスポンサー契約(11月24日現在1,006社)、アビスパグローバルアソシエイツ(AGA)会員の20,000名(11月24日現在20,208名)、何よりもスタジアムに足を運んだサポーターの皆さんの支え、そしてアビスパを心から応援しようという気運が日増しに高まっていったことが、選手の活躍を後押しした。

 J1に昇格するには11月29日のプレーオフの第1ラウンド(準決勝)のV・ファーレン長崎との対戦で勝つことである。プレーオフは、ノックアウト方式のトーナメント。負ければ終了である。リーグ戦とは全く異なる様相となるので、過去の戦績はリセットして戦いに挑むべきである。トーナメントは、何が起こるか予想がつかない。サッカーに限らず、どのスポーツでも下馬評で優位な方が、敗北した例はいくらでもある。よってアビスパは、プレーオフ第2ラウンド(決勝、12月6日セレッソ大阪と愛媛FCとの勝者)に進出するために第1ラウンドに集中することだ。リーグ戦での全員のハードワークを継続した戦いを行えば、結果はついてくる。まずは11月29日のアビスパの武運を心より祈るのみだ。


【河原 清明】

 

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