2024年04月25日( 木 )

福岡市で「保険課カネコ」を名乗る不審電話が多発~ATM振込に誘導

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福岡市で、ATMを利用したニセ電話事案が11月26日以降多発している。市によると、11月は14件のニセ電話事案が判明。内容は、市役所(保険課、健康保険課、国民保険課など)の「カネコ」と名乗る人物から、「医療費の払い戻しがある」「申請期限が過ぎている」といった電話があり、コンビニや銀行支店外のATMに行くよう指示されたというもの。ATMでは、携帯電話で通話しながら、「受付番号」として「振込金額」の入力を指示されるという。


 福岡市は、「市役所や区役所では、ATMによる医療費等の還付手続きをお願いすることは絶対にありません」「職員が携帯電話で、ATMの操作を指示することは一切ありません」などとして、仮に市役所や区役所から、医療費などの払戻しに関する電話があっても、行動に移す前に、各区保険年金課か警察署に問い合せるよう求めている。


 不審な電話は、判明した事案で最も多かった「カネコ」以外に「サクライ」「ヤマシタ」「コイズミ」「タカハシ」(いずれも男の声)など、複数の名前を使っており、複数人のグループによる仕業か、電話ごとに名前を変えていることが考えられる。被害を避けるためには、市が「主な手口」として発表した以下の内容を参考に、見知らぬ電話への注意が必要である。

主な手口

市役所等の職員を名乗る人物から,「医療費の払い戻しがある」と電話がある。
「申請期限が過ぎている」などと言って,ATMへ行くよう焦らせる。
手続きはコンビニエンスストアや銀行支店外のATMを指示される。
相手方からATMの入力で指示される「受付番号」は,「振込金額」である。
携帯電話とキャッシュカードを持っていくように指示される。
ATMの操作は,携帯電話で話しながら指示される。

【山下 康太】


▼関連リンク
・福岡市ホームページ

 

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