2024年04月19日( 金 )

福岡市が外国人の創業を応援~「スタートアップビザ」受付開始

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「ikkai」の創設者トマ・ポプラン氏(1番左)とヤスミン・ジュディ氏(左から3番目)<

「ikkai」の創設者トマ・ポプラン氏(1番左)とヤスミン・ジュディ氏(左から3番目)

 9日、福岡市は、企業支援を行う「福岡市スタートアップカフェ」(福岡市中央区今泉)で国家戦略特別区域における外国人創業活動促進事業「スタートアップビザ」の受付を開始した。


 日本で創業を志す外国人が「経営・管理」の在留資格の認定を受けるには、入国管理局の申請時に、事務所の開設に加え、常勤職員2人以上の雇用または500万円以上の国内での投資などといった要件があり、外国人にとって高いハードルとなっている。


 スタートアップビザでは、その要件が整っていなくても、創業活動計画書などを福岡市に提出し、要件を満たす見込みがあるなど、福岡市から確認を受けることで、半年間の「経営・管理」の在留資格が認められる。要件はその半年間で整えればよく、創業する外国人は事業を進めながら手続きを進めることができる。


 また、福岡市では、外国人が半年後に要件を満たして在留資格を更新できるよう、スタートアップカフェを中心に独自の事業を行っている。カフェでは、創業活動計画の作成支援や、事業化に向けた支援を弁護士や行政書士などの専門家が行う。


 フランス国籍のトマ・ポプラン氏とヤスミン・ジュディ氏は、忙しいときなどに大学生などに仕事を頼めるWebサイト「ikkai」(http://www.ikkai.co/)を運営しており、スタートアップビザの受理第1号となった。西南学院大学の交換留学生として福岡市に住んでいたこともある両氏だが、事業の拠点については東京と福岡のどちらにするか迷っていた。今回の「スタートアップビザ」の取り組みが福岡を拠点とする決め手となったという。「全国的に見て若い学生の人口が多いこと、ほかの国までビジネスの範囲を広げるときに、韓国や中国が近くにある」などと、福岡市でビジネスを行うメリットについてポプラン氏は語った。

【川元 浩明】

 

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