2024年03月30日( 土 )

地下鉄3号線博多駅へ伸びる。六本松=桜坂=薬院に注目

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地域ブランドアップ

tikatetu 不動産業者Aが福岡市中央区桜坂の奥まった場所170坪を4区画にして売りだした。売値は坪80万円で一区画3,200万円である。A社長は当初、「どうかな?」と内心不安であったが、1週間で売れて安堵した。買主は株投資家、サラリーマンと千差万別である。周りでは坪120万円で売りだしているものもある。
 A社長が曰く。「六本松=桜坂=薬院の一帯は福岡市のなかでも価格が異常に上がっている。マンションなどが集中的に売りだされており、大半が完売している。やはり地下鉄3号線が博多駅まで延伸することが決定されて地域ブランドがアップしたのであろう」。

中古マンションでも3,800万円、即完売

 六本松九大跡地ではJR九州がマンションを好調に売りだしている。桜坂では九電所有地だった城南クラブの土地が売却されて三菱地所・西鉄JVが高級マンションを売りだされているが、これまた引合いが多い。最低売り価格6,000万円である。6,000万円には手をだせない層はリノベーション中古マンションを3,800万円で即刻買いを行っている。特に中古マンションの引合いの多い場所は薬院だ。この地区を歩いてみただけで異様さがわかる。

 A社長は平尾で土地5区画を売りだしたが、問い合わせは皆無であった。「平尾地区にあったブランドイメージは消えてしまった。道路の便も悪い。いまや六本松=桜坂=薬院ラインには太刀打ちできない。居住地区ブランドは第1位が大濠、第2位が西新地区、そして3番目に六本松=桜坂=薬院ラインが昇格したようだ」と解説する。地域の価値は年とともに変化しているのである。

 

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