2024年04月24日( 水 )

【2/3】[日経平均株価(前場)~▲556円の大幅な下げ

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 1月29日、黒田東彦日銀総裁は、政策委員会に奇想天外な「マイナス金利政策」を提案。賛成5反対4の薄氷を踏む採決で承認されたが、発表を受けて日経平均株価は大幅に上昇。その日の東京株式市場における日経平均株価(終値)は前日比+476円85銭の1万7,518円30銭となった。
 月が替わった2月1日も前日比+346円93銭の1万7,865円23銭となり、1万8,000越えも期待される局面を迎えていた。二連騰で迎えた2日は、急激な値上がりによる警戒感から、前日比▲114円55銭で取引を終えており、きょう3日の日経平均株価に注目が集まっていた。

 しかし、原油の先物市場(WTI)で再び30ドルを切ったことから、2日の欧州株式市場で主要株価指数が大きく値を下げ、続く米国株式市場でもNYダウが大幅続落。
 その流れを受けて今日の日経平均株価は、前日比253円27銭安の1万7,497円41銭で寄り付いた。その後も売り優勢が続き、前場は前日比▲556円51銭の1万7,194円17銭と、1万7,000円割れ寸前で取引を終えている。 
 株価低迷に苦しんでいた証券業界にとって、黒田総裁は一瞬「救世主」に映っただろう。しかし、打ち出されたのは、同じ金融業界であっても、銀行業界にとっては大きな負担を強いられる「マイナス金利政策」だった。
 きょうの日経平均株価(終値)は、日銀の金融政策の是非だけでなく、日本経済の先行きを占う大きな指標となるかもしれない。はたして後場はどのような展開となるのだろうか。

【北山 譲】

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