2024年04月25日( 木 )

元「鉄人」衣笠氏が斬る!~キャンプ地・沖縄散歩(2月16日、阪神)

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baseball 2月16日、羽田の朝の早い便に乗って沖縄に入り、阪神対楽天の練習試合を見に来た。宜野座で行われたこの日の試合は、この時期なので当然若手を起用。ここまで練習してきたものが、試合のなかでどこまでできるか?――これを監督は見たいと思われる。

 阪神は金本監督、対する楽天は監督歴3度目になる梨田監督。どんな先発メンバーで来るのか楽しみにしていると、まず投手だが、阪神は岩貞投手、楽天は安楽投手。少し狙いが見えてくるような感じで、阪神投手陣のなかで、安楽投手のような若手が見えないというところかな。今日の試合に用意した投手を見ると、2番手が秋山投手、岩崎投手を、次が鶴投手、歳内投手、二神投手。今年最初の練習試合ということを考えると、もう少し経験を積ませたい投手で行く手もあったかな?それとも、自分のチームの今年使える投手の確認がしたかったのか?――そんな感じの投手起用を見せた金本監督に見えた。

 今年のシーズンを考えると、先発にはメッセンジャー投手、藤波投手、能見投手、ここは決まりで、次に岩田投手、榎田投手、アメリカから帰ってきた藤川投手をどこで使うのか?これからという感じでしょう。オープン戦での抑えの投手の出来が、藤川投手の使い方に影響するだろう。中継ぎが福原投手、今はいないが安藤投手、高宮投手、中日から来た高橋投手、抑えが外国人投手というところが今のプランだろうか。いずれにしても、これから金本監督が誰を選ぶのか、少しオープン戦の出来を見て行きたい。
 ただ、投手陣の使いどころがはっきりしてない状況だけに、考えることが多くなると、野手出身で監督1年目の金本監督が投手の微妙なところはなかなか把握できないのではないか、と少し気になる。ここのところを、香田、金村投手両コーチがどこまでカバーできるか、意見を言えるかが、ポイントになるだろう。

 そして就任以来、積極的に力を入れて改革している打線。こちらは、期待の若手が今日の試合で結果を出してくれ、少し嬉しい試合ではなかったかと思う。
 今年は頑張ってもらわなければいけない西岡選手がセカンド、1番で出場し、本塁打を打ち、ヒットも記録。少しレベルの違いを見せたような活躍だった。ただ、見ていて心配なのは怪我だろうか。ここに、この選手の弱点が見えるような気がする。怖がってはいけないが、無防備も困る。自己管理、簡単なようだが、1年間試合に出るための怪我対策をしっかりとしてほしい選手だ。
 そして今年期待の横田選手、江越選手、陽川選手の思い切りの良いスイングは、監督を喜ばせたのではないだろうか。練習で思い切り振れても試合ではなかなか出せないスイングが、今日はできていたと思う。これを今後、どこまで続けられるか。監督が、結果が出ない時期にどこまで我慢できるか。選手がやり続けることができるか。楽しみと同時に不安も見えるが、期待したい。

 野手のメンバーはなかなか壁が厚いだけに、これから相当頑張らなくてはいけないだろう。
 そして、鳥谷選手をどこで使うのか――。1番なのか、3番なのか、監督がキーマンとして名前を挙げている選手だけに、どこで使うのかが、チームの士気に大きく影響すると思われる。

 
(横浜DeNA)

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