2024年04月20日( 土 )

依頼人との人間的つながりを第一にさまざまな分野に取り組む弁護士

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安原・松村・安孫子法律事務所 弁護士 安原 伸人

相続から企業法務までさまざまな事件に対応

bj 集合住宅の法的な取り扱いを定めた区分所有法というものがある。民法の特別法と位置づけられることからかなり専門的な領域とされるが、そのスペシャリストとして福岡で名を馳せるのが安原伸人弁護士だ。
 安原弁護士は、九州大学法学部を卒業して2000年に弁護士登録。5年間のいわゆるイソ弁修行を経て、05年に独立開業した。今年はそこからちょうど10年。今、最も脂が乗り切った弁護士と言っていいだろう。

 「現在は私と弁護士登録同期の松村、そして後輩になる安孫子の3名で事務所を運営しています。それぞれに得意領域を持っていますから、互いに協力し合うことはもちろんのこと、ほかのさまざまな士業とタイアップすることで、相続や家庭問題から企業法務まで、あらゆる事件にオールマイティに対応しています」。

 安原弁護士はマンション管理組合をサポートする管理会社の顧問として、200棟近くにおよぶマンションに関わるほか、福岡マンション管理組合連合会の顧問を務めている。弁護士にとって、得意分野を持つことの意味は大きい。事務所運営の基盤となるものがあることで、活躍の場をさらに拡げていける。また、安原弁護士のように得意分野を持った弁護士が協力し合うことで、事務所全体として差別化も図れる。

問題の本質を捉え依頼人の人生に関わる

 そんな安原弁護士に、弁護士として最も大切なものは何かを聞いてみた。
 「私が第一に考えるのは、依頼人との人間的なつながりです。また、依頼人と信頼関係が築けた瞬間に、大きなやりがいを感じています」。

 安原弁護士はこんな一例を挙げる。「交通事故の刑事事件でしたが、被告人である加害者の相談に乗っていて『被害者がどうしても自分たちを許してくれない』という悩みを打ち明けられたことがありました。そこで『被害者の立場になって考えてみてほしい』と心を込めて話したことがキッカケとなり、加害者が被害者と正面から向き合うことができたんですね。加害者が自分の罪を素直に受け入れてくれたことだけでなく、自分がその人生に影響を与えることができた。法律以前に、人としてどう向き合っていくべきか。その大切さを実感しました」。

 法律家である前に、1人の人間として行動したい。法律論でバッサリと片付けるのではなく、問題の本質を捉え、依頼人の人生にとって最良の解決策を探るという。

スポーツ好きが高じプロ選手の代理人を

 弁護士会の野球部でキャッチャーをするなど、大のスポーツ好きが高じて、ホークスの森福允彦選手の契約更改の際には代理人として球団との折衝をするという安原弁護士。また、自分の力を少しでも社会に役立てたいという思いから、子どもの人権を守る取り組みにも積極的に関わっているという。こうした弁護士が福岡にいると思うと、実に心強い。これからさらに活躍してほしい、と率直にそう思う。

<INFORMATION>
安原・松村・安孫子法律事務所
所在地:福岡市中央区大名2-8-18
天神パークビル9F
TEL:092-713-4762
URL:http://www.yasuhara-matsumura.info

<プロフィール>
yasuhara安原 伸人(やすはら のぶひと)
1991年、九州大学法学部卒業。97年、司法試験合格。村山博俊法律事務所を経て、2005年に独立。14年、安原・松村・安孫子法律事務所開設。福岡県弁護士会、住宅紛争審査会運営委員会委員長。志免町子ども救済委員。独立行政法人日本スポーツ振興センター審査専門委員。

 

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