2024年04月20日( 土 )

元「鉄人」衣笠氏が斬る!~キャンプ地・沖縄散歩(2月18日、ヤクルト)

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 ヤクルトは、昨年のセ・リーグチャンピオンのチームである。その割には、浮かれたところがない。じっくり見ると、ファンの方も浮かれていない。なぜかな。優勝したのだから、もう少し華やかさがほしいところだと思う。この静けさが、はたして良い面に出るか、それとも沈むか――。昨年に比べて、抑えのバーネット投手が抜けた穴が大きいことはわかるが、少しプロ野球ということを考えると寂しい。
 とはいえ、昨年頑張ったメンバーは、今年も元気にグランドにいた。

baseball2 今日は、韓国チーム(SKワイバーンズ)との練習試合で、先発が小川投手。この時期にもう試合に投げられるということは、順調に来ているということだろう。ボールはまだ練習段階ということだが、十分だろう。今年も頑張ってくれると思う。
 そして先発投手陣を考えていくと、昨年13勝を記録した石川投手、5勝の石山投手。手術の関係で少し春先は苦しいかもわからないが、館山投手が復活して昨年6勝を記録、チームにとっても、本人にとっても大きい勝ち星だった。そこに、昨年あまり活躍できなかった成瀬投手、6勝を記録した山中投手が、今年はどんな投球を見せるか。1勝しか記録できなかった杉浦投手は、力はあると思うだけに期待したい。だから先発は、心配ないような陣容に見える。
 今年の問題は、ここからの中継ぎ、抑えということになるだろう。昨年セーブを記録したのが、バーネット投手の41セーブ、松岡投手が1セーブということで、ほとんどバーネット投手が記録していただけに、心配になる。中継ぎも、ロマン投手を解雇。先発、中継ぎ、どこでもできただけに、外国人選手の枠の問題があったのだろうが、大丈夫だろうか。オンドルセク投手、秋吉、松岡、山本投手たちのオープン戦に、注目したい。

 打線を見ると、バレンテンが順調に調整が進んでいるようで、昨年より長打が増えるだろう。山田選手、川端選手も順調にきている。あとは、畠山選手が腰を少し痛めているようだが、開幕には間に合うようで、雄平選手も今年は同じ失敗はしないだろう。捕手の中村選手も良いから、ここのチームの打線は「1番打者を誰にするか?」――ここだけだろう。ここまでのキャンプは、順調にきていると思う。

 怖いのは、ここも何年にもわたり経験したメンバーの怪我人を出さないこと。そして今年は、昨年のチャンピオンということで、他チームが昨年と違った見方で戦いを挑んでくるということだろう。昨年のように、無欲で毎試合の戦いに挑むことができるか――?

 
(横浜DeNA)
(中日)

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