2024年04月20日( 土 )

研鑽し続ける提案力・営業力、『ご縁』を育み福岡に貢献

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(株)ワイテック 代表取締役 行武 志郎

幅広く対応、すべての問題解決窓口に

honsya 今年設立22年目を迎える(株)ワイテック。同社は『信頼』と『安全性』をキーワードに、福岡の都市開発に土木・建築工事というかたちで貢献し続けている。とくに、多様な土質に対応可能な『スリーエスG』工法を用いた同社の地盤改良技術・サービスは、地元福岡の土木・建築分野で多くの実績を積み重ねている。

 もちろん同社の強みはそれだけではない。先に挙げた地盤改良から山留・重仮設工事などを手がける「特建事業部」「土木事業部」。土地の調査・分析・売買や不動産コンサルタントまでをサポートする「不動産事業部」。大型重機を用いて工事のアシストを行う「重機事業部」。これら4つの分野を設けることで、それぞれの分野において専門性の高いソリューションを顧客に提案することを可能としている。「ワイテック」という1つの窓口で多くの解決をもたらすことのできる同社の体制は、単なる土木・建築業者ではなく、土木・建築の『コンサルタント』として、その守備範囲の広さ、臨機応変な対応を見せてくれることとも相まり、顧客からの「ワイテックに頼めば必ず解決策を示してくれる」といった信頼にもつながっている。現在、顧客数450社以上というつながりの広さは、まさにその証明と言える。

 同社代表取締役の行武志郎氏が働き始めた頃には、代表を含め社員はわずかに2名。工事現場を見つけては飛び込み営業をかけるといった毎日は、決して楽なものではなかった。それでも行武代表は、「当時を振り返ってみても、仕事を辛いと感じたことはなかったと思います」と語る。苦労の絶えない日々のなかで得た、顧客との『ご縁』。その縁は現在でも連綿と続いており、同社への仕事依頼にもつながっている。それは、仕事の辛さを吹き飛ばす何よりの財産でもある。

人材から人『財』への転換を進める

 行武代表は経営者として、冷静に市場動向を見つめている。「官の仕事と民の仕事。どちらかに偏ることなく、両方をバランス良く受注していくことが必要です」(行武代表)。

 福岡都市部では現在、再開発が進んでいる。福岡県でも防災対策の充実を掲げ、予算をしっかりと付けているので、工事が急に途絶えるということはないだろう。しかし、バブルは必ずいつか終わる。行武代表がバランスを重要視するのも目先のことではなく、5年、10年先を見据えているからにほかならない。

 また、別の問題もある。「仕事はあるのですが、人が足りていないという現状があります。『人が足りないから仕事を断る』といったところもあるぐらい、人材不足は深刻です」(行武代表)。行武代表は業界共通の問題に頭を悩ます一方で、単に数をそろえるというのではなく、1人ひとりの質向上が重要であると語る。「情報端末の進歩によって、昔に比べて仕事はスムーズに行えるようになりましたが、その反面、直接お客さまとお会いする機会が減ってしまいました。人間関係の構築には、やはり対面してお話させてもらうというのが大切になってきます。ですので弊社の社員、とくに営業マンには『訪問するきっかけを探して足を運ぼう』と呼びかけています」(行武代表)。

 人との関係性を大切にし、地元福岡の都市環境整備に、持てる技術・サービスのすべてをもって尽力する同社。同社と縁を育む企業が、福岡、九州はもちろん、グローバルに広がっていく日もそう遠くはないだろう。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)ワイテック
代 表:行武 志郎
所在地:福岡市博多区博多駅南2-2-7 Blanc.Style博多2F
設 立:1994年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-292-1516
URL:http://y-tech.biz/

<プロフィール>
yukutake行武 志郎(ゆくたけ しろう)
学卒後、父が経営する行武通信建設(株)(現・(株)ユクタケ)に入社。現場経験を積み、1994年にグループ企業(有)ユクタケ(現・(株)ワイテック)設立。趣味は仕事に旅行と読書。

 

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