2024年04月17日( 水 )

次世代の人材育成で地域に貢献

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(有)金谷洋瓦工事店 代表取締役 金谷 宏之

瓦工事の第一人者

 間もなく創業から半世紀を迎える(有)金谷洋瓦工事店。同社は、福岡県内における瓦工事の第一人者として、業界内で認知されている。きめ細かな施工力と、時流と顧客・施主のニーズに沿った技術およびサービスを展開・構築し提供し続けていることで、顧客と業界内から高い信頼度を得ている。同社代表の金谷宏之氏は、現場に立ってすでに四半世紀が過ぎ、現在も瓦工事と経営マネジメントを実践する。

 たとえば近年では、想定以上の自然災害が発生し、激しい雨や風、そして地震によって屋根の欠損が増大するケースが起こっている。そうした課題の解決には、瓦工事業界が早急に取り組んでいくべきことだが、それをいち早く実践したのが、金谷代表である。
 「快適な住宅であるために、プロの瓦屋として屋根の水漏れや破損などに対してはすぐに解決することが一番です。なぜ水漏れや破損が発生するのかを徹底して研究・探求して、プロの仕事を提供することです」(金谷代表)と、プロとしての姿勢を語る。

 現在、同社はリフォーム関連の工事が約70%を占める。「きっかけはお付き合いのある工務店が、戸建のリノベーション・リフォームを強化していたことで、屋根も需要があると確信いたしました。瓦の葺き替えは、新築より仕事の段取りが煩雑で手間がかかります。そのような事情で同業他社での取り扱いが少なかったので、弊社が10年前から本格的に取り組みました。地道に営業活動しながら順調に実績を積み上げることができて、多種多様なオーダーが入ってきております。顧客のニーズをしっかりうかがい、それらに沿った提案をさせていただいていることが、弊社の持ち味です」と金谷代表は、屋根の葺き替え工事の重要性について語る。同社では顧客への対応と同時に、職人への報酬を仕事の品目ごとに明確にしたシステムを構築している。これで現場との一体感が築かれ、高い品質の仕事を提供できるのである。

青少年とともにボクシング

 一方で金谷代表は、本業以外での時間、ボクシングに励んでいる。ボクシングを通して自らも試合に参戦しながらジムに通う、青少年らと一緒にボクシングで心身を磨いている。「きっかけは、息子がボクシングジムに通っていて、その送り迎えをやっているうちに私自身もボクシングへの興味が高まり、やることとなりました。基本、毎日ジムにて練習を行います」と、仕事で遅くなった場合でも、ロードワークなど必ずトレーニングを行うという。金谷代表は、九州地区の40歳以上のバンタム級のチャンピオンで、日々鍛錬を重ねている。「大切なことは、ボクシングを通じて心身を鍛えると同時に、逃げずに全力で物事に取り組むこと、相手を尊重すること、そして諦めず最後までやり抜くこと」と自らのボクシングの活動の意義を語る。金谷代表自身、40歳を超えてからボクシングにチャレンジし、毎日継続して取り組んでいる。その姿を見て「すごいオヤジだ」と言う青少年らがいる。

 金谷代表の工事職人の若手の育成に尽力する姿勢と、ボクシングを通じての青少年との関わりは、どちらも相通じるものがある。
 次世代の人材に対して、我が国の伝統技能である瓦工事の技の伝承、そしてボクシングの活動から心の伝承─自らが培った能力を伝える金谷代表の姿勢こそ、地域社会への貢献するリーダーとしての手本となる1つであろう。今後も、金谷代表の自社のマネジメントに注目したい。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(有)金谷洋瓦工事店
代 表:金谷 宏之
所在地:福岡県筑紫郡那珂川町仲1-51-3
設 立:1976年5月
資本金:500万円
TEL:092-953-5300
URL:http://www.kanaya-kawara.co.jp

<プロフィール>
kanaya金谷 宏之(かなや ひろゆき)
1964年12月25日生まれ。福岡市の大学卒業後、企業調査会社に2年間勤務。88年2月より父親が経営する(有)金谷洋瓦工事店にて営業として勤務。2005年9月より代表取締役に就任。

 

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