2024年04月20日( 土 )

国際貢献専門大学校、初の卒業生193名が巣立つ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

sotugyousiki2 学校法人宮田学園(福岡市南区、宮田道郎学園総長)が運営する専門学校、国際貢献専門大学校(福岡市南区、宮田智栄理事長)が3月18日、第1回卒業式と卒業パーティを執り行った。

 国際貢献専門大学校は2014年4月開校。今回が初の卒業生となる。卒業生は総勢193名。卒業後の進路は就職、進学などで、ほとんどが決定している。卒業生のなかには、食を通じて日本を元気にし、世界にも広げたい進出したいと考えレストラン業に就職、HP作成にも携わるなど、同校で学んだ日本語やIT技術を生かしている旨の報告もあった。

 式ではまず宮田道郎学園総長が、「皆さん方は、初の卒業生という、同法人の歴史の1Pを作った誇りある卒業生。我々は皆さん方が誇りに思う母校となるためにこれからも邁進していく。2~4年の留学生活で熱心に学ぶ日々のなかには苦しい日々もあったと思うが、温かく見守ってくれた先生方の恩を忘れず、これから出会う他の人々にしてあげることでお返しして欲しい」と語りかけ、「感謝と恩を忘れず、初志貫徹、一念道開く」との告辞を贈った。

 卒業証書・称号授与が行われた後、宮田智栄理事長が式辞。理事長は、卒業生たちと、彼らを支えた学校スタッフや協力企業に感謝の意を表した後、最近、西日本国際教育学院で行われたスピーチ大会で心動かされたというエピソードを披露した。それは同院の1年生による「母国では教育を受けることができず、夢も持てなかった。日本には母国にはないものがたくさんあり、いろいろな経験ができた。日本は自分がなりたいものになれる国だと思った」というスピーチの一節。宮田理事長の脳裏に『初志貫徹』の言葉が閃き、自分自身、改めてその言葉を噛みしめる機会を得たという。

 宮田理事長は「確かに、日本はなりたいものになれる国。皆さんたちが同じ思いを抱いて入学してきた時のことを私も思い出した。皆さんも改めて初志を心に抱いて、新しいスタートを切って欲しい」「日本語が上手になり、言葉を使うことも多くなるだろう。だが、大切なのは耳だけでなく心で聞くこと。学園では心の教育も行ってきた。これからも芯の強い心で人の話を聞くことができる暖かなハートの持ち主になって欲しい」と力強い言葉で語りかけた。

 続いて来賓を代表して(株)地域情報センター福岡経済代表取締役社長の中嶋敏夫氏と(有)アーバン代表取締役の別府治幸氏の2名が祝辞。中嶋氏は「宮田学園も、国際貢献大学校の設立という大きな目標に挑戦して実現させた。教育の質が良質だった。卒業生の皆さんには、ぜひ出身国と日本の架け橋になって欲しい」、別府氏は「皆さんの姿を見ていると、地球は1つというということを実感する。学校ではありがとうという言葉と共に魂を大切にする日本の心の教育を学んだと思う。そのありがとうの伝道師となって感謝の心を世界に広げ、世界をひとつにしてほしい」とエールを贈った。
その後、在校生送辞、卒業生答辞、成績優秀賞や皆勤賞などの表彰状授与が行われ、校歌斉唱をもって閉幕となった。

sotugyousiki5sotugyousiki3

 卒業パーティでは、卒業生と、在校生、地域住民との交流の場となる「国際交流センター」を建設中であること、また同窓会「貢献会」が設立されたことなど、学校側が施設として組織として卒業生の心の拠り所となる場を作ったことが紹介された。またメモリアルビデオの上映や、卒業生スピーチ、ユニットLinQのショーなどが行われ、賑やかで華やかな宴となった。

sotugyousiki4

【黒岩 理恵子】

 

関連記事