2024年03月29日( 金 )

小川県政2期目と対峙し政策議論へ

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福岡県議会議員 原中 誠志

政審会長就任、新たに党務と政務の役割

福岡県議会議員 原中 誠志 氏<

福岡県議会議員 原中 誠志 氏

 1期目の公約として、「政務活動費の収支を1円から公表します」「県議会で積極的に質問します」「視察については必ず自ら報告書を作成し、公表します」「活動ニュースを作成し、配布します」「県政報告会を積極的に開催します」という「5つの公約」を掲げて、達成率からいうと、ほぼ達成できました。

 政令市のなかの県会議員なので、政令市の県議の仕事とはどういうものなのか常に意識して活動し、市民の皆さんの目に見えるかたちで訴えてきました。たとえば、県議会で質問し、ニュースを毎月1号発行し、そのニュースを持って朝の辻立ち街頭で配り、有権者のところに持っていくことによって、政令市の県会議員が何をやっているか伝えてきました。

 2期目は、それに加えて私が求められる役割として、今回、我が会派(民主党・県政クラブ県議団)の政審会長に就任しましたので、会派のなかでの仕事、民主党福岡県連という党のなかでの仕事、つまり政務と党務が出てきます。
 とくに党務で言うと、党が非常に停滞している状況で、いかに飛躍、躍進させるかという点では、民主党の活動と併せて、次代の人材の発掘、育成、若い人たちがどんどん民主党で手を挙げて地方議会に出たいと思われるような政党にしていくことが1つの課題だと思います。

「地方創生」と福岡県独自の地方主権

 小川知事が2期目になって、6月議会に出される予算から本格的な「小川カラー」を出してくるでしょうから、そのときに、我が会派として、いかに小川県政と対峙していくか、対決ではなく対峙して、政策面で議論を戦わせていきます。

 知事・執行部と、我が会派が対峙する一番のメインが代表質問です。我が会派は他会派と違って一問一答方式をやっています。また、我が会派の良いところとして、代表質問を全員参加する政策審議会でつくり上げていく伝統があります。政審会長として、小川県政と我が会派がどのように政策的に対峙していくかということの政策をつくる中心なので、責任を重く受け止めています。

 私が一番思っているのが、地方主権のあり方が、我々が望むべき、目指すべき地方主権と、小川知事が県内60自治体のトップとして福岡県政をどのようにリードしていくか、どのように地方自治をつくっていくのかというところの議論を戦わせたいと思っています。

 国が進める「地方創生」という名の中央集権が進んでおりますけれども、そうした国が進める政策に乗っかって政策を進めていくのは、ある面、楽ですし、お金も付くでしょうが、そういうやり方でいくのか、そうではなくて、福岡県としての独自のあり方、地方主権のあり方があると考えられるのか。政策議論を戦わせていきたいと思います。

深刻化する人口減少、過疎、限界集落

 福岡県内60市町村ありますけれど、県全体で言うと、福岡市一極集中がますます加速しています。その福岡市も県内で一番少子化が進んでいます。一方で、県内の各自治体で、人口減少や過疎の問題、限界集落の問題はむしろ深刻化し、地域が疲弊しています。限界集落というところから、消滅可能都市というのが、現実問題として表れています。

 私の政審会長の2年間の課題として、合併の是非、地方定住化問題、そのことにともなう地域間格差、教育格差、福岡市とそれ以外との格差問題などをどう考えるか、どうやって地域を生かすのか、地方が生き残れるのか、2期目の小川知事と政策を議論していかないといけないと考えます。(談)

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<INFORMATION>
原中誠志 県政事務所
所在地:福岡市中央区六本松3-11-33
    エステートビル102
TEL:092-406-9390
FAX:092-406-9391
URL:http://haranaka.jp/

<プロフィール>
haranaka_pr原中 誠志(はらなか まさし)
1958年生まれ。県立稲築高校(現稲築志耕館高校)卒、九州産業大卒。福岡県職員、福岡県地方自治研究所事務局次長、衆議院秘書を経て、2011年、福岡県議会議員初当選(福岡市中央区)。現在2期目。民主党・県政クラブ県議団政審会長。

 

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