「アンビルトの女王」ザハ・ハディド氏死去
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イギリス在住の女性建築家ザハ・ハディド氏が3月31日、亡くなった。日本では、新国立競技場の当初デザイン案を手がけたことで知られる同氏だが、気管支炎のために入院していた米フロリダ州マイアミの病院で心臓発作のため死去したと同氏のウェブサイトが発表した。享年65歳。
同氏はイラクのバクダッド生まれ。脱構築主義を代表する建築家の1人とされ、その奇抜なデザインから、「アンビルト(実現しない建築)の女王」の異名を持っていた。2004年には建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を、また今年2月には英国のロイヤルゴールドメダル賞を、それぞれ女性として初めて受賞した。
日本では、2020年の東京五輪でメイン会場となる新国立競技場の国際デザインコンペで、2本のキールアーチが特徴的な同氏のデザイン案が選ばれたことで一躍有名になった。だが、建築費の高騰などを理由に、15年7月に白紙撤回された。その後の公募で新たに隈研吾氏らのデザイン案が採用されると、同氏の当初案との類似性を指摘し批判していた。
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