2024年04月20日( 土 )

【まちづくり】vol.39 地下鉄空港線 福北ゆたか線 接続の可能性

【まちづくり】vol.39 地下鉄空港線 福北ゆたか線 接続の可能性
【まちづくり】vol.39 地下鉄空港線 福北ゆたか線 接続の可能性
今回は、福岡市地下鉄の福北ゆたか線への延伸(接続)について特集した。飯塚市を中心とする筑豊地区からの要望で始まったこの延伸プロジェクトだが、実現にはいくつもの壁があることがわかった。福岡県も、まだ「接続可能性を調査」しているに過ぎない。県から調査業務を委託された業者が、どのような結論を導くかもわからない。沿線自治体それぞれの思惑もあるだろう。用地取得や駅のキャパシティ問題もある。それでも弊誌では、それらの点も踏まえて、いくつかの選択肢を提示した。

まもなく延伸工事が完了する地下鉄七隈線を例にとれば、利用者数が伸び悩んでいる最大の要因は、既存の七隈線で起点となっている天神南駅の立地だろう。博多駅~天神間がドル箱路線となっている西鉄バスや天神地下街に配慮した結果、空港線・天神駅や西鉄・福岡(天神)駅からの接続が悪く、使いにくい路線に成り下がってしまったからだ。今回はこういった利用者ニーズを顧みない「忖度」をできるだけ排除して、延伸(接続)を実現するためのルート案を作成し、それぞれのメリットとデメリットを示したつもりだ。

提示したルート案は6つ。長者原駅との接続が3ルート、新駅への接続が3ルート、それぞれ主要な施設を通る場合と最短の場合とで検討した。交通利便性に課題があるアビスパ福岡の本拠地・ベスト電器スタジアム(博多区東平尾公園)などを介したルートは、延伸(接続)を検討する際に、利用者の利便性向上および利用者数の増加につながる可能性が高いのではないだろうか。ただし、延長が伸びることでコストや工期の増加が懸念されるなど、それぞれのルートで短所と長所があり、検討にはまだ時間を要しそうだ。

株式会社データ・マックス
永上 隼人

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