2024年03月30日( 土 )

大さんのシニアリポート

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高齢者の居場所「サロン幸福亭ぐるり」を運営する作家・大山眞人氏が、高齢化社会の現状をリポート。

大山 眞人(おおやま まひと)
1944年山形市生まれ。早大卒。出版社勤務の後、ノンフィクション作家。
無縁社会の墓事情(後)
無縁社会の墓事情(後)
 「無縁遺骨」という言葉を最近耳にする。文字通り、自分の骨を拾ってくれる身内がいないこと。私の場合、墓が地方にあり墓参は無理な年齢になってきた。
地域・文化 大山眞人
無縁社会の墓事情(前)
無縁社会の墓事情(前)
 家族間の希薄さ、核家族化、少子高齢化で一人暮らしの65歳以上の高齢者が増えている。
地域・文化 大山眞人
1人で生きていく技(後)
1人で生きていく技(後)
 認知症もそれほど恐れるべき病気ではない。認知症も脳の老化による病気だと考えれば、「認知症になるまで長生きできた」と捉えることができると萬田氏。
地域・文化 大山眞人
1人で生きていく技(前)
1人で生きていく技(前)
 運営する「サロン幸福亭ぐるり」で人気の「マッスル体操」に参加する高齢女性の大半が、連れ合いに先立たれた独り者だ。筋肉を付けてさらに長生きする。総じて来亭する女性が元気なのである。
地域・文化 大山眞人
認知症って、怖い病気ですか?(後)
認知症って、怖い病気ですか?(後)
 日本では2022年6月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が成立している。「人権を尊重し、当事者の声を聞いて社会を構築することを目指している」と評価された。
地域・文化 大山眞人
認知症って、怖い病気ですか?(前)
認知症って、怖い病気ですか?(前)
 Tさんは昔から人の話を聞かず、自分の話を強引に推し進める癖があった。その日も延々としゃべり続ける。突然話の内容が変わる。自分の頭のなかではそれなりに整合性がとれているのだろうが、聞かされている私は混乱するばかり。私の名前も失念し、自分勝手に話し続けた。
地域・文化 大山眞人
「音」に強い拘りを持つ人たちの話(後)
「音」に強い拘りを持つ人たちの話(後)
 興味深い新聞一面広告(朝日新聞2023年4月14日)を見た。ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬の共同開発で、「音で認知症に挑む」というプロジェクトを立ち上げたという。
地域・文化 大山眞人
「音」に強い拘りを持つ人たちの話(前)
「音」に強い拘りを持つ人たちの話(前)
 私の趣味の1つに「生録」がある。文字通り自然界(アーティストの生演奏、取材相手の生録音含む)の音をそのまま収録することである。
地域・文化 大山眞人
マンションの一室で起きている孤独の闇(後)
マンションの一室で起きている孤独の闇(後)
 市としても手をこまねいているばかりではない。この49年間で市内には実に約500棟の分譲マンションが誕生した。市民の約15%にあたる5万人が住んでいる。
地域・文化 大山眞人
マンションの一室で起きている孤独の闇(前)
マンションの一室で起きている孤独の闇(前)
 2020年の国勢調査によると、1人暮らしの人は2,115万人で、総人口に占める割合は16.8%である。1985年調査の1人暮らしは789万人。総人口に占める割合は僅か6.5%。
地域・文化 大山眞人
蛭子能収さんと認知症(後)
蛭子能収さんと認知症(後)
    今年6月、「認知症基本法」なるものが成立した。要旨は「認知症の人を含めた国民各自が個性的な応力を発揮して、互いに尊重し合い支え合いながら生きていける活力ある社会をつくること...
地域・文化 大山眞人
蛭子能収さんと認知症(前)
蛭子能収さんと認知症(前)
 最近、漫画家でタレントの蛭子能収さんをマスコミで見かけることが多い。漫画家、競艇ファンというより、認知症当事者としての蛭子さんとしてである。
地域・文化 大山眞人
葬式の後に待っていること(後)
葬式の後に待っていること(後)
 私にも故郷に両親が眠る墓がある。しかし墓参するには遠すぎる。5年ほど前、「墓仕舞い」を住職に告げたところ、意外な答えが返ってきた。
地域・文化 大山眞人
葬式の後に待っていること(前)
葬式の後に待っていること(前)
 親友のH.Mが亡くなったことは前回報告した。地方の名士とはいかないまでも、教え子や学校関係者、所属していた町内史研究会や趣味の会のメンバーが参列して、葬儀もつつがなく終えた。
地域・文化 大山眞人
親友の死と手紙(後)
親友の死と手紙(後)
 H.Mは伊豆半島のある街で、小学校の教員として生涯を捧げた。ユニークなというより、他の教職員の目には‘変人’と映ったに違いない。
地域・文化 大山眞人
親友の死と手紙(前)
親友の死と手紙(前)
 高齢になれば誰しも「死」を意識せざるを得ない。死にもさまざまな死がある。配偶者、身内、友人との別れなど…。人によって寂寥感や喪失感は千差万別だろう。
地域・文化 大山眞人
ひきこもり146万人をどう見るか(後)
ひきこもり146万人をどう見るか(後)
 一昨年私の住む公的な集合住宅で4人の孤独死者が出たと報告した。その4人とも男性だった。「ひきこもりの末に孤独死するのは男」という一方的な刷り込みを否定できない。
地域・文化 大山眞人
ひきこもり146万人をどう見るか(前)
ひきこもり146万人をどう見るか(前)
 全国の15~64歳でひきこもり状態の人は、推計146万人いるという(3月31日、内閣府調査結果発表)。最大の理由として、「新型コロナウイルスの流行のため」を挙げている。
地域・文化 大山眞人
居場所って、いろいろあります(後)
居場所って、いろいろあります(後)
 「居場所」という言葉がマスコミなどに頻繁に登場し始めたのは、2000年の介護保険誕生のころからではないかと思う。それ以前にも個人的な言葉としては使われてはいた。
地域・文化 大山眞人
居場所って、いろいろあります(前)
居場所って、いろいろあります(前)
 運営する「サロン幸福亭ぐるり」をオープンして8月で16年目に入る。2004年夏、私が住む公営住宅内でふたりの孤独死者が出た。当該自治会はこの問題に無関心を示した。
地域・文化 大山眞人