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コダマの核心

丸美の瓦解の必然(11)会員権頼りの資金調達構造
コダマの核心
2008年8月13日 11:04

会員権調達しなければ悪玉倒産を生じなかった

 社長に座らせた宮崎氏に、資金の実態を明示できない、秘匿する理由について、下記の借入状況を参照すれば誰でも理解できよう。まさしく会員権に頼った歪な借入状況である。金丸氏と、社内で評判のA氏、それと財務の一部の人しか詳細は掴んでいなかったはずだ。忠誠心のある宮崎氏を表に立て、金丸氏自身は裏で会員券売りの資金繰りに専念するために2006年7月の二代表制導入をしたというのが根源的な動機といえる。

 2006年3月期で、金丸氏は「上場すること」を断念したと言われる。決定づけられたのは監査法人が「ダメ」と烙印を押したからだ。監査法人とのトラブルはSPCの負債に対する「オフバランスかインバランスか」(外部負債か自社負債か)の見解の相違と解説されていた。上場できないとみると、猪突猛進の金丸氏のエネルギーは会員権売りで燃え上がった。SPCでの資金調達の味をしめた次の策が会員権売りによる金集めであったのだ。下記の借入金等の状況をみて驚くであろう。06年と07年の3月期を比較すると、07年に長期預り金(会員権)が一挙に93億円膨らんだ。よくもまーこれだけの金を掻き集めたものである。この資金調達をしなければ今回の犯罪紛いの倒産の発生はなかったといえる。

やはり隠匿の疑いは濃厚

 06年と07年の2期の比較で驚くのは借入が2倍の105億円膨張していることだ(借入総額211億円)。その大半は預り金93億円で占められている。ただ長期借入金も34億円増えているのが注目される。興味深いのは社債が22億減っていることだ。長期借入の増加は社債返済に充当されたとみられる。長期借入の調達先は都銀、地銀のほかファーストクレジット、オリックス、第一ゼネラル、SFCGなどノンバンクがある。
 この資料を見て皆さん!!「さらに現金隠匿の疑いが濃厚になってきた」と思いになられませんか。確かに06年には菊南、由布院とリゾートホテルに投資した事実があるとしても長期預り金がゼロになるとは誰も信用するはずもない。「はーい、確かに07年3月期には預り金93億円ありましたが、解約にきた会員の方々への返還とホテル投資でお金がすべて消えましたから返済ゼロです。許してください」と釈明しても利害者の誰もが納得しないだろう。当然のことだ。 つづく

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