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こども病院人工島移転 聞いてあきれる パブリックコメント募集(下)
行政
2008年10月15日 10:40

 虚構を信じ込まされたままでは、正鵠を射る意見など出しようもない。パブリックコメントなどと横文字で表現しているが、要は「ご意見募集」である。こども病院はなぜ移転しなければならないのか、どうして人工島なのか、どのような過程を経て人工島移転に至ったのか、すべての情報を開示すべきである。

 もちろん、病院の現地建て替え費用について根拠のない水増しを行い、建設費用が莫大になるかのような「嘘の理由」を市民に公表したことや、こども病院移転にともなう初期投資が約200億円で、アクセス整備のための都市高速延伸に300億円~400億円の公金投入が必要なこともしっかりと明示すべきである。もちろん、移転地未定として市民をだまし、国とは協議を進めるなど、その姑息な手法も含めてのことである。
 何より重要なのは、市長公約を反故にしたことである。市民の意見を聞く(「聞きたかけん」)と高らかに宣言しておきながら、全く市民の意見を聞かず、人工島事業推進、こども病院人工島移転に宗旨替え、多くの市民をあ然とさせている。そのことへの謝罪はまったくなされていない。

 人工島に建設されるこども病院は、入院した場合の個室料金が8,000円、12,000円とされる。ホテル以上の料金設定についていける市民がどれほどいるというのであろうか。さらには毎年、市民の税金から約20億円近くが投入されるという。経営予測の失敗は(間違いなく失敗するが・・・)赤字、さらなる税金投入へという最悪のパターンを招来する。こうした事実が明らかになっていれば、賛成する市民がいるとは思えないが・・・。

マスコミの不作為

 それにしても、政策決定過程の検証ができない(あるいはやらないのか)新聞各社のレベルの低下には目を覆いたくなるものがある。もしジャーナリストとしての矜持を持っているのなら、パブリックコメントに参加する市民のためにも、こども病院人工島移転が決まるまでの過程を検証し、市民に情報を提供すべきではないだろうか。行政が作為的に情報を隠す中、マスコミが不作為を続けていては存在価値を疑われる。

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