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クロヌリは民間へ!年1.8億円の予算削減 ~行政のムダ撲滅シリーズ(7)
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2011年6月20日 10:20

 1日平均22kmの走行でありながら年間3.3億円の予算が使われている福岡市の黒塗り公用車(俗称、クロヌリ)。クロヌリを民間委託すれば約1.8億円の予算削減になる。

 福岡市内のタクシー会社によると、車両と運転手をセットで派遣する「貸切ハイヤー」は1台あたりで月に56万円、年間で672万円、22台では年間1億4,784万円で契約できるという(1日に8時間労働、月に20.5日勤務)。つまり、クロヌリ22台と運転手22人を貸切ハイヤーに外部委託すると年間約1.8億円を節約できる。クロヌリの1日の平均走行距離が22kmという現状をふまえ、さらに台数削減と併せれば予算の節約も可能だろう。

福岡市の黒塗り公用車 大阪市は、2006年度にクロヌリを含む乗用公用車121台の処分と111人の職員の削減を実現し、市長、議長など一部のクロヌリは外部委託、その他は原則として公共交通機関による移動としている。クロヌリを外部委託にする場合の問題点として、守秘義務の問題を福岡市役所でよく耳にするが、大阪市によると、外部委託の契約に守秘義務を明記しており問題なく運用されているという。大阪市など他自治体での取り組みを参考にすればクロヌリの外部委託は可能ではないだろうか。

 市役所は市民のためにある組織、そして、市民の税金が使われている組織。大阪市の状況は福岡市とまったく同じ状況ではないかもしれないが、クロヌリ関連予算の節約は大阪市にできて福岡市にはできないということはないのではないだろうか。

 また、この問題を放置しておくことは財政的な節約の側面だけでなく、市職員の意欲の側面でもやる気を低下させる悪影響にならないだろうか。高島市長は過去にNET-IBニュースのインタビューで、リーダーが「絶対にやるんだ」という覚悟と信念を示せば職員もリーダーについてきて(物事をなしえる)と語った。リーダーの覚悟と信念でクロヌリの外部委託を実現してもらいたい。

【吉澤 英朗】

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