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「聞きたかけん」はどうなった!? ~吉田福岡市長の公約検証~(1)
行政
2008年12月 4日 08:00

 福岡市の吉田宏市長は、12月7日で市長就任から丸2年。「人工島事業を見直す」と選挙中に明言しておきながら、ずさんな検証検討によって強行したこども病院の人工島移転の問題などから、リコールの声も高まっている。しかし、市総務企画局によると、市長の公約は羅列すると47項目あるが、そのうち39項目が「実施中」で、進捗率はなんと約83%になるという。果たして公約は本当に実行されているのか。その中身を細かに検証していく。

「聞きたかけん。」

 市長みずからが市民の声を聞くミニ集会「聞きたかけん。」を市内各地で開催します。市民の身のまわりの問題、その時々に話題となっている問題などについてみなさんの意見を聞き、それを市政に反映させます。またそこでのやり取りや思ったことなどを「市長のブログ」で公開します【目標月平均2回】(「吉田ひろしの市民との約束」より)

 吉田氏が2年前の選挙で特に訴えたのは、「市民の声を聞く」「心耳を澄ます」ことだった。新聞記者出身で、「聞く」ことに自信を持っていたのだろう。前市長を「市民の声を聞いていない。市民の声が政策に反映されていない」と批判し、その受け皿として「聞きたかけん。」を発案、政策に取り入れていくと主張していた。

 「聞きたかけん。」について市は、「実施中」としている。政策は公約通り行なわれているという意味だが、実態はどうなのか。

 確かに、「聞きたかけん。」は開催されている。市長室広聴課によると、吉田市長が平成19年度に実施した「聞きたかけん。」は21回。今年度は計20回を予定している。参加する団体を半期に1度公募し、「厳正な抽選」で決めているそうだ。

 ただ、月平均2回ならば年24回は実施すべきはず。ところが、市の内部では「月1~2回程度の実施」と変節しており、市民に約束した「月平均2回」は守られていない。細かい指摘だが、目標を反故にしているという点で、公約違反には間違いないだろう。

 また、約束した「市長のブログ」はどうなっているのか。市役所のホームページを開くと、「市長のオフィス」のコーナーがあり、そこに「市長日記」とある。しかしそれは「ブログ」ではなく、広報紙の一角に掲載した文章を転用しただけのもの。肝心の内容だが、市政運営とはあまり関係ない、コラム調の身辺雑記。いかにも客観的で、市民の声を行政に反映しようとする姿勢や、市政への熱意は感じられない。(つづく)

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