福津市の政治状況が混沌としている。

　来年２月の市長選挙をめぐり、まず池浦順文市長が不出馬を表明。元津屋崎町長の阿部弘樹氏と、元福岡西鉄タクシー社長平木俊敬氏が相次いで立候補の意思を明らかにした。

　その後、現職県議の小山達生氏が市長選出馬を表明してから情勢が一変。

　小山県議の後釜（県議補選）をねらって民主党が候補者擁立に動き出すと、阿部氏も県議補選へと「転身」。政治家の在り方について考えさせられる事態となった。

　特に阿部氏からは、なぜ市長選から県議選へと気持ちが変わったのか、なんら説明がなされていない。

　阿部氏が自民党にアプローチ、平木氏も自民、民主双方の関係者へ接触したとの情報が飛び交う。民主の県議候補は11日にも内定するという。市民不在の選挙事情に批判の声もあがりはじめた。