福岡市は12日、博多港湾地区のコンベンションゾーンでホテルの誘致を進めていく方針を明らかにした。(既報)
同日の市議会定例会の一般質問で、妹尾俊見議員(自民)が「コンベンション誘致に熱心な横浜や神戸ではコンベンションとホテルがセットで整備されている。ウォーターフロントのにぎわい創出のためにホテルの立地が必要」などと提言。
これに対して渡辺正光経済振興局長が「ホテルの立地がコンベンション誘致の条件となることもありコンベンションゾーンの課題。グレードの高いホテルの誘致の必要性を感じている。コンベンションゾーンでのホテル立地を進めたい」と明言した。
ホテル誘致の場所は、博多区の福岡市国際会議場に隣接する駐車場が候補地に挙がっている。Pホテル系列との誘致話が立ち消え状態となっているが、誘致を明言したことで市は動きを本格化させることになる。
しかし福岡のホテル事情に詳しい関係者からは、「シティホテルの経営状況や現在の市内のホテルの稼働率では新たなホテルは考えられない」「税金を使って役所がすべきことか。愚行だ」などの声も出ている。