「小泉さんも、麻生さんと同じことをやっている」自民党関係者から厳しい批判の声が聞こえてきた。12日にとび出した小泉元首相による麻生政権批判。定額給付金について「３分の２を使ってでも、成立させねばならない法案だとは思っていないんです」として、定額給付金に対する不信感を表明した。
　ある自民党議員は「麻生さんが、実は郵政民営化に反対だったけど閣僚だから賛成した、と言ったことに対する反撃なんだろうが、なぜ今ごろになって定額給付金を蒸し返すんだ。反対なら、なぜ２次補正の審議の時に反対と言わなかったのか？小泉さんのやっていることは、『（定額給付金には）反対だったけどあの時は賛成した』ということに他ならない。麻生さんと同じことだ。批判する資格などないだろう」と手厳しい。
　中川秀直元幹事長や小池百合子元防衛相に、もう一度スポットライトを当てさせるための騒ぎだともいう。ただし不人気の麻生首相では、総選挙も「無理」と明言する。閉塞感でいっぱいだと言いながらため息に変わった。
小泉首相が予算関連法案採決で３分の２の中の１人になるか、これを拒否し有言実行となるか、国会情勢から目が離せなくなったことは確かである。しかし、元首相も現首相も無責任であることには違いない。