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「記憶にない」漆間発言のお粗末と国策捜査の証左
政治
2009年3月10日 10:21

 西松建設による違法献金事件で小沢民主党代表の秘書が逮捕されたことを受けて、捜査が「自民党側には波及しない」と発言した漆間巌官房副長官が、国会審議や記者会見で発言自体を「記憶にない」として否定した。オフレコ懇談に参加した記者団と自身の記憶との間にズレがあるのだという。そんなバカなことはないだろう。朝日・読売・毎日・日経といった新聞社の記者が揃いも揃って誤報を流したというのだろうか。

 大体、政治家や役人が「記憶にない」と言う時はろくなことはない。ロッキード事件このかた、嫌疑を受けた人間の常套文句になっているのだが、実に便利な言葉である。「言っていない」「そんな事実はない」などと断言し、後になって嘘がばれた場合は大変なことになる。しかし「記憶にない」と言っておけばごまかしが利く。しょせん「思い出した」「やっぱり記憶にない」などとして虚偽答弁ではなかったことにするための伏線でしかない。容疑者を取り調べる側である警察庁のトップ(長官)にいた人間から「記憶にない」を聞こうとは思わなかった。情けない政府高官である。

 「自民党には波及しない」という漆間氏の発言は、捜査状況を把握しているか牽制のどちらかでしかない。発言自体が「国策捜査」の証左と取られて当然である。一斉に起こった批判の声を、なんとか沈静化しようということだろうが、問題はさらに大きくなったというべきだろう。また、麻生首相はじめ政府をあげて漆間氏を庇う姿勢は、まさに「国策捜査」の隠蔽である。東京地検特捜部による事件捜査が自民党側に手ぬるいようだと、「記憶にない」も嘘だったことになる。

【頭山】

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