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コダマの核心

高松宏様への送辞(2) 『マサカ』は読めない
コダマの核心
2009年6月 3日 10:30

<誰でも地獄と背中合わせ>
 宏さん!!決して高松組の倒産を逆手にとって論評していくつもりはありません。私も貴方と同じ中小企業の経営者です。常にリスクヘッジには神経を使っています。企業防衛のための最大の知恵巡りをしているつもりです。ですが、自分の判断のミスでトラブルを起こすこともあります。現にI・Bの編集を任していた人物(業務委託契約者)にカラ原稿料代を騙し取られたこともありました(警察に告訴して受理されています)。この人物からは労働審判に訴えられ裁判訴訟が進行中です。40、50人の企業所帯になれば、『内からも外からも』臨戦態勢を強いられる運命が立ち塞がっていますよ。我々経営者は気を休める余裕はありません。
 はっきり言えば、ロワール・母袋氏と事業を取り組んだのは宏さんの判断の誤りでした。
これは人為的ミスです。ただ、高松組が通常の経営状態のときであれば、5.1億円の工事代金の延滞には動揺することなく解決していたでしょう。ところが『マサカ』のことが襲来してきました。リーマン・ショックという『震度10』のとてつもない「100年に一度」の地震が起きましたよね。これで金融パニック、不動産ファンドの崩壊が発生したことは鮮明に記憶に残っています。
 自己破産の申立書に記述されていました『栄泉不動産の倒産は予測不可能』の事態が生じました。これは『マサカ』の出来事です。誰も予想することは難しかったと思います。これは不可抗力でしょう。この千早の現場は仕掛段階でしたから、宏さんの会社にはさほどの実害はなかったですね。だが、期待していた大型工事が消滅したことには強い焦燥感に駆られたことでしょう。続いてユニカの発注工事の代金が回収不能になりました。これではたまりません。持ちこたえられません。
 宏さん!!振り返りますに、どうも『不運な悪の連鎖糸』に絡めとられていたのではないでしょうか。大木町議会議長の入札妨害の逮捕に巻き込まれて、高松組は入札指名停止の処置を受けました。あれはどう考えて冤罪ですよねー。あの一件以降、会社はツキから見放された感じがします。会社の寿命がきたとは思いたくありません。『マサカ』『マサカ』の連続が倒産に至らしめた。誰でもが「地獄と背中合わせ」状態でいるのです。

<『マサカ』に遭遇しても、生き残れるリスク管理の用意>
 大正5年が高松組の創業ですから、今年で94年の暖簾となりますね。94年の歳月のなかでは幾多の試練があったことでしょう。それを乗り越えて、高松組は福岡の業界の雄になりました。宏さんも老舗の看板を背負って、若い時からプレシャーを受けて人間的成長をなされてきましたよねー。我々、一代で事業を起こした者は守るものはありません。前に突進するしか生きる術がないので、やることは単純です。
逆に宏さんのところは、格を重んじて軽はずみなことは戒めてきました。振り返れば、マンション受注に注力した東建設・高木工務店が一次バブルが弾けて倒産したのは、ついこの前です。この総括を徹底的に深化させて、マンションへののめり込みを止めるべきでした。宏さんはあの2社とは体質が合わなかったはずです。結果的には、10年遅れて二の舞になりました。第二次バブル前に、高松組に相応しい受注戦略を巧妙に練り上げて頂きたかったものです。本当に残念で悔しくてたまりません。

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