<みんな平等にレッドカードを突きつけられている>
『100年に一度の未曽有の危機』とは何か。いろいろと識者が指摘しているが、日本に置き換えていえば、(1)「人口が減少するという初体験」、(2)「デフレがさらに続き、企業体質を弱体させる」ということになる。前代未聞のことが、長期に渡って持続の様相を呈することになってきた。ということは、旧態然とした経営発想・手法から脱皮できなければ、アウトになる運命が待ち構えているということになる。
そして今回の未曽有の危機の特徴は、企業淘汰を平等に推し進めるということである。普通ならば中小・零細企業が淘汰されるのだが、大も小も、老いも若きも対等に市場から排除のレッドカードが突きつけられる。地域の名門企業、銀行、マスコミ、百貨店さえも時代の激動に潰されていく。痛快といえば痛快だが、中小企業の経営者は成り行きを指をくわえて傍観するわけにはいかない。だが現実は、中小企業の経営者は意気消沈して経営意欲を喪失してしまっている。『本当に倒産する覚悟ができているのか?』と問いたい。
<全部が潰れるのではない、育つものもある>
滅亡するものがあれば、発展するものもあるのが自然の摂理だ。弊社の会議室を使用して、ネットショップの店長たちが月1回、熱心に勉強している。出席者の20%が勝ち組だ。年商7億円の成功の第一人者もいる。月商1千万を目指して、必死でスキルアップに励んでいる若い事業主が、無数にいることを知るにつけても嬉しい限りだ。ぶら下がりの傾向のなかで独立独歩、事業を立ち上げる挑戦者たちは世直しの中核部隊である。
激変時代にしぶとく育ち生き残るには、次のような武装が必要だ。
(1)時代のニーズに沿ったビジネスモデルを築くことだ。そのポイントがネットの活用である。業種を問わずに、ネット販売で本業の売り上げの20~30%を稼げるようになればしめたものだ。ネットのインフラ整備はますます充実して、これを活用したビジネスの市場は一段と拡大される。
(2)社会貢献・お客へのメリット提供を明示できる理念を提供すること。自社の儲けばかり追求する企業は、反社会的との烙印を押されるような価値観の時代がやってくるかもしれない。企業の役割の旗印を鮮明にし、本物であればお客は必ず支持してくれる。鹿児島の牛肉生産者たちが、福岡で黒牛を食べさせるレストランの経営をしている。かなり繁盛しているのには驚く。材料が真正で、しかも適宜な価格。それで美味しければ確実に勝利者になれる。
(3)常に脱皮し続けることだ。もう建設請負業は成り立たない。必要とされる利を確保するのは至難の業だ。それにぶら下がっている業種も報われるはずがない。そうなると、お客様とのダイレクトビジネスを組み立てることだ。痒いところに手を指し伸ばすサービス精神と提案能力が必要である。全身全霊、お客様に喜ばれるビジネスの組み立てに傾注すれば淘汰されることはない。
上記3ポイントの経営の原則を具体的に落し込めれば、勝ち残りの資格を得ることになる。
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