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自民党崩壊 両院議員総会をめぐるドタバタ劇のたちの悪さ
政治
2009年7月17日 09:37

 有権者そっちのけの自民党のドタバタ劇は、すでにこの党が終わっていたことを証明してしまった。両院議員総会を開くための署名が集まったとして、中川秀直元幹事長らが総会の開催を要求した16日、自民党内はこれでもかとばかりの醜態をさらし続けた。自民党崩壊を見せつけてくれたドタバタ劇だが、極めてたちの悪いものでもある。

 党執行部や派閥トップらによる署名議員切り崩しは、「公認を外す」「金が出なくなるぞ」といった類のまさに恫喝。署名したはずの議員らも、あっさり「麻生降ろしに加担するつもりはなかった」として署名を取り下げる。そんなことも分からずに署名したのであればよほどおめでたい方々なのだろう。麻生降ろしに加担するつもりがないと言うのなら、両院総会での党則改正に賛成しなければよい。党則改正ができなければ総裁選前倒しは不可能であり、麻生降ろしは実現しないのだ。署名は、あくまでも地方選6連敗などの総括を目的とする両院議員総会の開催を求めるためのものだったはず。中川元幹事長らの狙いが麻生降ろしにあるとしても、党則改正へのハードルは高い。党所属議員の3分の2以上の出席とその過半数の賛成がなければことは進まないのである。少し考えれば、両院総会を開いたからといって、即麻生降ろしが成立するものではないことは分かるはずだ。政治家が署名という行為をこれほど軽く考えているとは思わなかった。

 一方、署名した事実がないにもかかわらず、署名議員として名前を出されたというケースは、中川氏らが集めた署名自体への信憑性に疑いを持たれる原因となった。お粗末というしかない。麻生降ろしを目指した中川氏らには、署名集めにあたって虚偽を申し立てたことはなかったのかという疑問が残ってしまった。

 嘘、恫喝、寝返り、裏切り、この日の自民党の動きを見ていると、昔見たヤクザ映画の跡目争いにそっくりである。失礼ながら政権政党の矜持はなくなったというしかない。映画と違うのは、政治家たちの醜態が「税金(つまり政党交付金)」によって支えられ、演じられていることだ。有権者不在というより、有権者を食い物にしたドタバタ劇なのである。冒頭で極めつけのたちの悪さ、と述べたのはそういうことを指している。自民党が崩壊するのは一向に構わないが、税金を無駄にする政治だけは許すわけにはいかない。

                                   秋月

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