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政界インサイドレポート

自民、公明に「逆転」の秘策なし(2)
政界インサイドレポート
2009年8月11日 08:00

◆公明党の太田代表、北側幹事長ダブル落選の危機

 さる7月末から8月はじめにかけて、永田町では、
<池田大作・創価学会名誉会長が慶応大学病院に緊急入院した>
――という情報が駆けめぐり、マスコミ各社、政界関係者が裏取りに走った。
 結局、真相は不明のままだが、興味深いのは政界関係者の間でこんな深読みまでなされていたことだ。
 「名誉会長は今回の総選挙を非常に心配しておられる。その名誉会長が体調を崩されたということになれば、学会組織は“池田先生にご心労をおかけしてはならない”と一層結束する。そうした効果を狙ったプロパガンダだったのではないか」。
 実際、公明党は自民党以上に危機感が強い。
 公明党は東京12区に太田昭宏・代表、大阪16区の北側一雄・幹事長、兵庫8区の冬柴鉄三・元国土交通相など小選挙区に8人の候補者を立てており、比例代表を合わせて現有31議席以上の獲得を目標にしている。7月の東京都議選では逆風のなか、候補者全員を当選させて組織力を見せつけたものの、中選挙区制の地方選挙と小選挙区の衆院選は事情がまるで違う。
 民主党で選挙の指揮を執る小沢一郎・代表代行は、太田代表の対立候補に側近の青木愛・参院議員を擁立し、冬柴氏には新党日本の田中康夫・代表を“刺客”として送った。
 ある有力政党の調査では、東京12区は出馬したばかりの青木氏がいきなり太田氏をリードしており、兵庫8区は民主党の支持組織である連合が田中氏を支援しないことを決めたことから、冬柴氏が上回っているものの、その差はわずかだ。
 「公明党候補は、自民党支持層の票を取り込まなければ小選挙区では勝てないが、その支持層が自民離れを起こしているだけに、公明党は票の上乗せがあまり期待できそうにない。投票率が前回の郵政選挙並みの60%台後半まで上がれば、太田氏や北側氏、冬柴氏を含めて当選は難しくなる。8小選挙区のうち3議席がせいぜいではないか。投票率が上がれば、比例も四国などで議席ゼロになるブロックが出てくる」とは、自民党の選挙のプロの分析である。
 公明党内では、太田氏と“次期代表候補”の北側氏のトップ2人だけは万が一に備えて比例代表に重複立候補させてはどうかとの声もあったが、北側氏が「重複立候補はしない」と宣言したことから、太田氏も立場上、重複は難しくなった。小選挙区で敗北すれば、そのまま落選となる。
 創価学会関係者が語る。
 「子ども手当の創設や自衛隊の海外派遣見直しという民主党の政策には、賛成できる部分が多いが、自民党と連立路線をとってきた太田-北側体制では民主党との協調態勢は難しい。民主党政権になれば、公明党の執行部の刷新が必要になる。学会内部にも大きな地殻変動が起こるかもしれない」。
 こうなっては、形勢挽回はやはり難しそうだ。

~了~

 

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