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「ネガティブ・キャンペーン」で政権維持?
政治
2009年8月25日 15:58

 政権の座からすべり落ちるという危機感の表れなのか、自民党の民主党攻撃が過激さを増している。麻生首相は遊説で「ばらまき社会主義」と民主党を非難。党のホームページ上でもなりふり構わない攻撃を強めている。「労働組合が日本を侵略する日」、「民主党には秘密の計画がある!!」、「民主党=日教組に日本は任せられない」などのタイトルが付いた内容だ。これらはチラシとしても配布されている。民主党を支持する日教組を、愛国心のない国をつくり社会主義化しようとしている、と非難。また民主党に対しても、「日教組の支持を得るために、その反日的な政策を丸呑みしている」と口汚く攻撃している。まるで40年以上も時代がさかのぼった感じである。労働組合が社会主義の旗を掲げ、国を乗っ取るといった類の時代錯誤的な非難を丸ごと信じている人は、今どきそんなには多くない、組織率がとっくの昔に20%を切った労働組合にはそんな社会的な影響力もなく、また「社会的弱者」に対するまなざしを欠いた組織と活動には、展望がないのが現実だろう。
 旧来の保守層に対する支持固めという狙いがあるとはいえ、浮動層、無党派層への支持を広げる内容ではなかろう。
 マニフェスト選挙、「政策選択選挙」とはほど遠い中傷に明け暮れる自民党には、政権政党という自覚と誇りも見られないと言っていい。もはや、あきれたを通り越えて情けないと言わざるを得ない。自民党は正々堂々と王道で選挙戦を展開すべきだ。

【武田】


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