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吉田市長の民主対策 ~動き出した福岡市長選~
政治
2010年1月12日 09:15

 今年秋に行われる福岡市長選挙に向けて、動きが顕在化しはじめている。現職の吉田宏市長は、昨年末の民主党福岡市議団とのゴルフに続き、今年に入って民主党福岡県連の執行部と会食した。同県連の会長、幹事長などが一新されたため、一部の市議が根回しして実現したものとされる。

 再選を狙う吉田市長としては、自らの不人気をカバーするため、政権政党になった民主党の推薦に頼るしかない。疎遠と言われた同党との関係を修復するため必死なのだろう。ただし、県連内部での吉田市長への評判は最悪で、吉田市長を擁護しているのは2人の福岡市議だけだと証言する関係者もいる。

吉田市長 市議団も一枚岩とは言えず、吉田市長と距離を置く市議に対しては常任幹事の椅子を用意して取り込みを図ったとの観測も出ている。自身のマニフェストを平気で反故にし、こども病院人工島移転問題で市民を敵に回した市長を支援すれば、来年の統一地方選挙で票が減るのは目に見えている。選挙基盤の弱い議員らが吉田支持を逡巡するのは当然だろう。

 県連内部では、昨年8月の総選挙で、吉田市長が「どの政党も応援しない」として、洞ヶ峠を決め込んだことを重視する向きも少なくない。06年の市長選で民主党の推薦を得、巨額の選挙資金をもらった市長サイドに対し、「恩知らず」と突き放す意見も出ている。吉田市長は、かつて番記者だった縁を生かし、麻生太郎前首相に接近した時期があるとされる。自民寄りの姿勢を見せていたことは確かで、民主党の市議らとも意思の疎通を欠いてきた。政権交代で露骨な方向転換を図ったというのが真相だろう。

 ボス格の市議らに率いられ、民主市議団だけが突出して吉田市長を応援する構図がはっきりとしてきた。対する自民党陣営からは「吉田さんが再び民主推薦になれば、勝機が生まれる」として、民主党の吉田市長推薦を歓迎する声が上がる。吉田市長が相手なら、多くの市民を味方にすることが可能と考えているようだ。市議会議員は、地域での細かな活動を通じて市長の不人気ぶりを肌で感じている。それだけに説得力がある話である。

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