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明治屋産業VS海星ムサシ 生き残りをかけた激突はあるか?(1)
特別取材
2010年3月11日 15:39

~因縁浅からぬ間柄の両社~

 精肉小売の巨人として君臨した明治屋産業(株)は、かつての相次ぐトラブルにもかかわらず、現在でも業界トップを維持する。同社の元経営幹部たちが立ち上げた(株)海星ムサシは、一気に明治屋産業を超えるとの期待を持たれたほどの潜在力を有する。小売業界の事業環境が変貌を遂げるなか、両社の勢力図に変化は起こるか。

<明治屋産業去った幹部が 海星ムサシ設立>

 長く福岡県直方市に基盤を構えていた明治屋産業(株)は、1996年に福岡市の一等地である早良区百道浜に本社ビルを構えた。地上18階建ての威容を誇る「Mタワー」は、同社の躍進の象徴でもあった。全国の有名百貨店などに約170におよぶ店舗を敷き詰め、98年3月期には約531億円を売り上げた。追随する企業は見当たらず、死角はなかった。創り上げたのが創業者の谷尾欽也会長(当時)である。工場敷地で安価に精肉を販売する「びっくり市」の開催や輸入牛肉への積極展開など、斬新な取り組みを次々と採り上げ、同社を有力企業へ押し上げた。

 ところが、翌99年に欽也氏が急逝した後、課題が噴出することとなった。相次ぐ不良債権の発生、表示偽造問題の発覚、後継問題の発生などである。最終的に欽也氏の実弟で社長の谷尾凱夫氏と副社長・住吉勝伊氏が退社。欽也氏長女の佐藤由美氏が社長に、佐藤氏の弟(欽也氏息子)の谷尾一也氏が副社長に就任して人事面での決着がついた。

 明治屋産業を退いた住吉氏が立ち上げたのが、(株)海星ムサシである。海星ムサシ現社長の内藤氏を始め、同社の経営幹部の多くが明治屋産業出身である。さらに、幹部のみならず多くの一般社員が明治屋産業から移ってきた。

(つづく)

【鹿島 譲二】

明治屋産業(株)
明治屋産業(株)
代 表:佐藤 由美
所在地:福岡市早良区百道浜1-7-5
設 立:1972年4月
資本金:4億9,800万円
業 種:精肉・酒類・惣菜・飲食店
年 商:(09/3)325億1,595万円

(株)海星ムサシ (株)海星ムサシ
代 表:内藤 正
所在地:福岡市博多区博多駅前3-23-22
設 立:1994年10月
資本金:4,800万円
業 種:精肉・鮮魚・惣菜・スーパー経営
年 商:(09/3)88億262万円

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