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コダマの核心

【連載10】肥後銀行=長野常任顧問の横暴さには挫けない ~「小説・火ノ国銀行」の元原稿公開
コダマの核心
2010年8月28日 08:00

行内の自浄作用には期待できない

 ―銀行のトップが代表権のない顧問というのは、何とも滑稽に思えます。

宮本 仁之 氏  宮本 地銀は地方の中小企業を支えています。地方の中小企業というと、地方地域そのものなのです。地方地域が、銀行トップのご機嫌いかんで先行きを左右されるようなことがあってはならないと思います。地方銀行の役割というものがありますし、金融庁もそこをきちんと話し合ってほしいと思います。そうでなくては、地方が生き残ることはできないでしょう。
 私のやっていることを「戦車に竹やりで攻めていって善戦している」と言ってくれる人が数多くいます。それだけ、地方銀行に対して不満が鬱積しているのでしょう。

 ―宮本さんは、肥後銀行を相手取って訴訟を開始されるとうかがいました。

 宮本 融資の担保として預けていた株式を勝手に売却されてしまいました。これによって被った損害の賠償を請求しています。8月23日から訴訟が始まります。

 ―熊本の事業主の多くが宮本さんの動きに注目しています。これからどうなるのか、固唾を飲んで見守っていますよ。地方銀行と中小企業の関係のあり方を問いただす良い機会になっていると思います。

 宮本 全国版の週刊誌でも何誌か取り上げてくれました。とてもありがたく思います。

 ―オーナー企業で私物化というのならまだ救いもあるのですが、銀行は上場企業です。頭取とオーナーは別なのです。それを自分の思うままに人事権や事業を掌握してしまうというのは、まったく理解できません。ひどいを通り越して長閑(のどか)だという感を受けてしまいます。

 宮本 『火ノ国銀行』が出版されたことで、私の思いは7割程度達成できました。多くの方々が「宮本さん、銀行を変えてくれ」と言ってくれます。1人の思いは小さなものですが、それが集まれば力になります。銀行内部に自浄能力があればいいのですが、それに期待することは難しいようです。
 私のような外部のものがどこまでやれるか分かりませんが、できる限りのことはやりたいと思います。それが、地域のためになると思いますから。

 ―今後は、弊社でも本件について追いかけようと思います。本日はご多忙のなか、誠にありがとうございました。

(つづく)

銀行と弊社の出来事010.jpg

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