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「吉田優勢」は虚構~吉田市政・最終検証シリーズ(1)
政治
2010年9月16日 11:19

 10月31日に告示され、11月14日に投開票が行なわれる福岡市長選挙。現在、立候補の意思を表明しているのは現職の吉田宏福岡市長を含めて7人。このまま全員が出馬すれば戦後最多の立候補者数となる。このことが何を意味しているのか――。
 NET-IBニュースでは、吉田市政誕生後から同市政の検証とさまざまな問題提起を行なってきた。今回、11月の福岡市長選を迎えるにあたり、吉田市政1期4年を振り返るとともに、あらためて市井の声をレポートしたい。

<先代の後釜に座った吉田市長>

人工島で演説する吉田市長 吉田市長について、あるマスコミはいう。「市長の椅子に座りたくて立候補した人間の典型的なタイプ。なったはいいが、結局は70人あまりの市局長たちを中心とする官僚の言いなりになるしかなかった。市長として何を実現したいのか、明確なものを打ち出せなかったことが問題だろう」と。たしかに橋下大阪府知事や河村名古屋市長など他自治体の元気の良い首長の活躍を見るにつけ、吉田宏の存在感の薄さは否めない。「選挙で山崎広太郎前市長の批判をしている時が一番輝いていたのではないか」という声も聞く。市政のトップに座ってみると、その能力の低さは如何ともしがたい。行政改革にしろ、人工島にしろ、結局は山崎広太郎氏の枠を超えることはなかった。

 8月、民主党県連常任幹事会で吉田氏の推薦をめぐり議論が紛糾した。まず、こども病院の人工島移転推進をはじめとする、さまざまな公約無視。そして在任中、選挙協力や政策協議をしないという同党軽視の姿勢が問題視された。さらには「不人気市長を担いで選挙に勝てるのか!」といった意見もある常任幹事から飛び出した。あせった吉田市長は、推薦をとりつけるために民主党県連に謝意を表明しなければならなかった。
吉田市長支持の市議は少数与党の苦しさを挙げるが、そんなことはない。市長になった途端、自民党有力市議との関係を築き、七社会に取り入ったのである。実際は、自らが批判していた山崎広太郎前市長の後釜に座っただけなのだ。

<頼みとする支持勢力のゆらぎ>

 吉田市長は、ある友人に語ったという。
 「今度の選挙は磐石。前回の市民グループにプラスして今回は七社会がついている。誰が出てきても負けはしない」。
だが、実際にその目算は正しいのか。七社会では、吉田後援会を立ち上げようとした橋田九電工社長らに対して、何で吉田を担ぐのかとの意見が挙がり、後援会の結成が見送られた。また、市民グループのなかからは「あの吉田には裏切られた」という声も出ている。吉田市政に対する不満は、市民各層に予想を遥かに超えるかたちでくすぶっているのである。
 今回の市長選挙は「吉田優勢」との見方もあるが、現在の吉田市長に4年前の山崎広太郎氏の姿が重なってしまうのは、筆者だけであろうか。

【勢野 進】


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